【コラム・キサクな老話】人間が地球を変える2013年11月26日
9月28日各新聞が、今世紀末には温暖化が進んで気温が最大4.8度上昇し、海面水位はなんと82cmも高くなるという。国連の気象変動に関する政府間パネル(IPCC)が、異常気象が人間活動で異常を齎(もたら)していると発表した。
今年を振り返ってみても、その異変ぶりから素直に実感として同意できることである。今世紀末の世界平均気温は0.3~4.8度上昇し、平均海面水位は26~82cm上昇という驚愕するものである。平均気温は過去132年で1年当たり0.0064度上昇しており、海面水位は109年で1年あたり0.174cm上昇した計算になる。
一方、大気中の二酸化炭素濃度は236年前に比べ約40%増加し、温暖化原因である確率は95%以上という。今年の農作物でも日負け(暑さ)や雨負けで散々であったし、漁師の話では魚がいないという。特に水底の低温に住む魚がやられているのではないかと嘆いている。
わが少青年時代は、常に冷害対策が東北農業最大の問題であった。冬の雪も粉雪が多く、日本海から吹雪く風で吹き溜まりでき、これが破れず、大人から道つけをしてもらって通学した。暖房もなく囲炉裏で暖をとるが、多くの子どもはしもやけで手足を赤く腫らせ、それが崩れて雪火傷(ゆきやけ)になっていた。軟膏薬もあまり効かず、早い春を待ちわびたものだ。
当時は寒冷時代であったのだろう。各建物からはタロッペ(氷つらら)が下がり、それを刀にチャンバラごっごで遊んだ。しかし、夕方帰宅して暖かくなると、ゆきやけが痛痒くなり、泣き顔になってします。寒さ故に道路は踏み固まらず、ぞくぞくして歩くのも大変であった。
そんな辛い思いがあるが、この温暖化とどう取り組むのか。二酸化炭素排除ということで原発再稼働というのだけは絶対に許せない。改めて人間の生き方、消費活動にメスを入れ、地球以外には住めない人間として大革命運動をスタートさせる時を迎えたと思うが、相変わらず経済活性化ばかりでは困ったものだナー。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日