【コラム・目明き千人】「おもてなし・表なし」は「裏ばかり」2014年2月17日
タイトルの"表なしは、裏ばかり"のアイデアは岩波書店の小冊子「図書」に赤川次郎さんが連載している「三毛猫ホームズの遠眼鏡」2014年1月号"スリッパはどうした"P.44からの拝借である。ピッタリの表現である。
オリンピックは本来“参加することに意義がある国際的なスポーツの祭典”であるが、クーベルタン男爵の高い理想とは次元の違う経済効果とメダル競争に政治の思惑がからむという一大イベントになった。誘致立役者の5000万円騒動で、「裏ばかり」が露見した。
「福島は全部コントロールされている」が表であり、いまだに汚染水が海に流れ出ているのは裏口からである。
富士山を美保の松原から眺めて和食でおもてなしが日本の世界に誇れる文化遺産であるが、経済効果を試算してGDPを何%押し上げる、となっている。
TPP交渉は第4コーナーを回って直線コースになったようだ。会議内容の秘密は守られているので交渉の内容は憶測の範囲である。農産物5品目の関税はしっかり守る、これが守れなければ途中でも脱退するとの公約で参加をした。総理大臣や関係大臣は「国益は守る」とあいまいになった。どこの国の国益かを確認する必要がある。
ゴール寸前でバッタリ倒れて棄権をするという演技が出来れば上出来だ。姑息な妥協策での“おもてなし”は「裏ばかり」となる。
極め付きは憲法改正だ。副総理が憲法改正問題は表でワイワイと議論をするのではなく、気が付いてみたら別な憲法となっていたというヒットラーの手法がよいとの筋書きどおりに動いている。武器輸出禁止の3原則の解釈変更、鉄砲の弾を人道支援としてプレゼントをする、集団的自衛権を認めることを政策の柱とするという内閣である。政府の法律の解釈の責任者、秘密保護法をチェックする有識者会議の座長、NHKの経営委員会、経団連の会長と世論操作のおぜん立ては整った。残っているのは農業団体のトップか。
これくらいの大規模な“おもてなし”となると裏もさぞ大規模であろう。
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