【コラム・目明き千人】日本の民主主義は12歳から成長していない2014年12月25日
日本は1945年に戦争に負けて"進駐軍"がやって来た。マッカーサーが「日本の民主主義は12歳だ」と言って民主化政策を指示した。(但し、マッカーサーはアメリカの民主主義は何歳であるかには触れなかったが、昨今のこの国を見るとまだ成人になっていないようだ)。1947年には第1回の総選挙が実施された。それから65年以上がたったので後期高齢者の年代となったが、今回の選挙結果を見ると12歳のままである。
投票率52%というのは、10人のうち5人しか投票権という歴史的に勝ち取った国民にとっての民主主義の基本の権利を行使しなかったということである。さらに、当選者も投票をした一人一人が名前を書いて政治を任せた人たちであるが、12歳の人たちの選択であることを証明している。日本の政治を誰に任せるのかの選択であること、選挙の結果には投票した人にも責任があることに気が付いていないのではないか。
◇ ◇
現在の日本が抱えている課題は、ここ何年かの問題だけではなく次の世代、孫の世代までに影響を及ぼす政策の是非が問われている。選挙で国民の意見を反映する折角の機会を逃した。GDPの数字を見ればアメリカ、中国に次いで第3位、一人当たりは2012年は12位、2013年は24位に落ちたがそれでも世界189カ国の中では豊かな先進国となるが、GDPの数字と生活の豊かさとは一致していない。毎日の新聞を見れば世の中がどのようになっているか、明らかである。
特定秘密保護法、武器輸出3原則、集団的自衛権など憲法を時の内閣の解釈で如何様にも変更が出来、高齢化による年金、介護、福祉に対する財源問題は先送りをしてアベノミクスという意味不明のキャッチフレーズの成長戦略で解決したような、まことにおかしな政治が選挙によって改めて国民の支持を得たというお墨付きを貰ったとなる。
◇ ◇
ネクタイにスーツ姿、赤ちゃんを連れたお母さんが電車の中でスマートホンをピコピコやっている姿はまさに12歳だ。マスコミを動員した目くらましが成功した。安倍総理はしばらくご安泰だ。
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