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【コラム・森田実の政治評論】安倍首相流弱肉強食主義か日本流調和主義か2015年3月31日

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【政治評論家・東日本国際大学客員教授 森田実】

統一地方選で問われる日本政治の根本問題

 最近、時々地方へ出かけます。去る3月7日には滋賀県東近江地域農政連絡協議会から講師として招いていただき、滋賀県へ参りました。久しぶりの滋賀県でした。すばらしいところです。滋賀県は日本のふるさとです。

「人間千々よろずのまよい、みな私よりおこれり」(中江藤樹)


◆政治・経済指導層にみる「考える力」の著しい衰退

 滋賀県には偉大なものが三つあると私は思っています。琵琶湖と比叡山と中江藤樹です。とくに琵琶湖の存在は大きいと思います。「悠久」の大自然があるのです。比叡山を開いた最澄の言葉「一隅を照らす者は国の宝である」は日本人の生き方を示しました。そして中江藤樹の冒頭の言葉です。「私」を戒めた言葉です。滋賀県のこの三つの偉大なものが、いまの東京から失われつつあると改めて思い、「現代日本」に改めて強い危機感を感じました。


◆日本を破滅させる道に向かって暴走する安倍政権

 滋賀県の講演から東京に帰ってから接するニュースは非人間的なものばかりです。最近、毎日のようにテロに関する悲惨なニュースが飛び交っています。マスコミは極端に悲惨なニュースを繰り返し報道しています。テレビばかり見ている国民は精神的に疲れ、健全な常識と理想を求める力が弱くなりつつあるように感じられます。
 こういうとき、野心的政治権力は権力強化に向けての大改革に着手します。米国流の「ショック・ドクトリン」です。彼らは「ショック・ドクトリン」を使うのが好きです。
 いまの日本で、安倍政権がめざしているのは、日本国憲法改正による「戦後レジームからの脱却」、日米両国の軍事・経済協力の一体化、歴史修正すなわち第二次大戦に向かっての大日本帝国の歴史の再評価、集団的自衛権行使を可能にする安保法制の大改革によって世界のどこにでも自衛隊を派遣し米軍とともに戦闘行為を行うことができるようにすること、日米経済の一体化をはかり日本経済を米国経済の一部にしてしまうこと――などです。やり方に余裕がありません。ただただせわしなく先を急いでいます。琵琶湖、比叡山、中江藤樹の滋賀県の心とは真逆の米国流弱肉強食主義が罷り通っています。
 しかし、これは日本にとって破滅への道です。
 日本を軍国主義化すれば、中国など周辺国との対立が生じます。周辺国と軍事的に対立して、どうして平和を保つことができましょうか?!
 もしも新しい日中戦争が起これば日本は破滅します。日米経済の米国への従属化は、過激な競争経済を強め、日本社会に混乱を広げ、日本の穏やかで調和的な経済システムの崩壊につながります。日本社会の根本にある「やさしさ」が傷つきます。「やさしさ」こそ日本の心です。
 安倍内閣が強引に推し進めている農協改革は間違っています。「百害あって一利なし」です。こんなことは必ず失敗します。「過ちては改むるに憚ること勿れ」です。


◆統一地方選で日本人の調和主義の政治を取り戻そう

 米国的弱肉強食主義が拡大し、テロが蔓延し、世界中が混乱し、戦争の危険性が高まるなかで、日本は自ら米国への従属を深め、米国中心の軍産複合体の構成員になろうとしています。しかし、この道は日本の破滅への道です。止めなければなりません。止めるチャンスは目の前にあります。2015年4月の統一地方選挙です。ここで、安倍首相が主導する従米軍国主義の道を推進し日本的調和主義を破壊する地方政治家を落選させ、「平和」「地方」「農業」を愛する地方政治家を当選させることによって日本を守りましょう! あえて申します。ベテラン政治家を大切にしましょう!
 いま、日本はギリギリのところまで追い込まれている、と私は思います。結論的な言い方になりますが、日本の社会・政治・思想の根本にある「調和思想」が、米国主導の弱肉強食主義によって踏みにじられようとしているのです。あえて言えば、弱肉強食主義は政治権力と経済競争の中心地の東京で栄え、日本の根本である「やさしさ・調和主義」は地方・農村で生きているのです。日本の再興の拠点は地方にあります。地方には「私」はありません。
 いま、日本国民は弱肉強食の乱暴な政治家を拒否し、「小鮮を烹るように、やさしい政治を行う政治家」を選ぶべきなのです。「やさしさ」の復興こそが、日本の生きる道です。弱肉強食主義を拒否するべき時間です。いま、やるべきことです。「自分さえよければ主義」を絶ち切り、中江藤樹の教えに生きるべきです。

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