【コラム・消費者の目】スーパーとダーウィン2015年7月14日
3か月ほど前、私の家から500メートルぐらいの場所に新しいスーパーがオープンしました。
敷地は前からあるスーパーほどは広くはありませんが、売り場のつくりがずいぶんと違っています。棚の高さが低く、見通しが良いのです。特筆すべきは、惣菜売り場の充実ぶりです。野菜をふんだんに使ったあえ物や煮物、サラダなどが目を引きます。
惣菜の量も一人ないしは二人でちょうど良い大きさです。イートインも充実しており、スーパーで購入したパンと一緒に淹れたてのコーヒーも楽しめるスペースは、店の床面積に対してかなりのスペースを占めているという印象です。単に買い物をするだけでなく、そこでゆっくり時間を使って欲しいという店の気持ちが表れているようです。
代わりに、日用雑貨の売り場はコンパクトにまとまっていますし、棚と棚の間の通路は意外と狭いので、大量買いには向かないと思います。したがって、料理の素材を買い込むのではなく、その日食べる惣菜などを少しだけ買っていく人にはとても魅力的な売り場になっています。
スーパーと言えば、かつては料理の素材や日用品を大量販売し、安値で市場を席巻しましたが、惣菜をはじめとする中食に注力し、食べることを楽しむ場を提供するなど、急速に体質を変えつつあると感じました。ダーウィンの言葉にあるように、強いものが生き残るのではなく、自らを変えることができるものが生き残るのです。スーパーという業態も生き残りをかけて自らを変えているのです。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】サツマイモ基腐病 県内で初めて確認 福島県2024年12月4日
-
三重苦にあえぐ酪農を救え【小松泰信・地方の眼力】2024年12月4日
-
経済性と社会性両立 協同組合金融の勘どころ ゆきぐに信組でフィールドワーク(1)【全中・JA経営ビジョンセミナー】2024年12月4日
-
経済性と社会性両立 協同組合金融の勘どころ ゆきぐに信組でフィールドワーク(2)【全中・JA経営ビジョンセミナー】2024年12月4日
-
赤坂迎賓館で各国大使を招待した晩さん会開催 国産食材の魅力アピールで輸出促進へ JA全農と農水省2024年12月4日
-
大気から直接回収した二酸化炭素を農業に活用 JA全農などが実証実験開始②2024年12月4日
-
【スマート農業の風】(10)GAPで生きるZ-GIS2024年12月4日
-
JA共済連が「隠レア野菜プロジェクト」 見た目を理由に手に取られづらい青果の隠れた魅力を伝える2024年12月4日
-
横浜でとれた野菜や果物など直売「ミドリンマルシェ 2024」開催 JA横浜2024年12月4日
-
日韓フードテック事業活性化に関する戦略的業務提携を締結 KOMPEITO2024年12月4日
-
鳥インフルエンザ検査を迅速化 国環研発ベンチャー「野生動物医科学ラボラトリー」始動2024年12月4日
-
おてつたび 宮崎県高原町と連携協定を締結 人手不足解消・関係人口創出へ2024年12月4日
-
「今年の一皿」2024年は「うなぎ」に決定 ぐるなび2024年12月4日
-
「つくば研究所」設立 協友アグリ2024年12月4日
-
オンラインイベント「GROUNDBREAKERSー日本農業の未来へー」開催 クボタ2024年12月4日
-
福岡農業高校と共同開発 太宰府市産「梅」使用「ポテトチップス」限定発売 カルビー2024年12月4日
-
農薬ボトルの再生材料からプランター製造 iCEP PLASTICSと大日本印刷が協働2024年12月4日
-
島根県雲南市と連携「島根県雲南市親子ワーケーション 」開催 雨風太陽2024年12月4日
-
大宮駅に「平田牧場エキュート大宮店」10日にオープン2024年12月4日
-
総額1000万円相当のポイントが当たる「キャッシュレスキャンペーン」開催 コメリ2024年12月4日