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【読書の楽しみ】第1回2016年4月18日

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【浅野純次 / 石橋湛山記念財団理事】

 「食は医力」に代わって今度は本の紹介をさせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。
 編集部から本の種類は問わないと言われているので、農業や食にかかわる本だけでなく、役に立ちそうな本、面白そうな本、それもできるだけ手軽に読めそうな本を取り上げていきたいと思います。

★齋藤孝
『日本人は何を考えてきたのか』
(祥伝社、1620円)

 副題に「日本の思想1300年を読みなおす」とあり、日本の宗教、思想、文化などを題材に、日本という国と日本人がどのような性格と特徴を持っているか、今、日本がどのような位置、立場にあるのかを説明しようという狙いで書かれています。
 まず言語学者らしく日本語の表現、精神から入ります。昨今の私たちは言葉についてとかく無神経であるように感じますが、著者は言葉の力にもっと敏感である必要があると言っています。本書からは日本語の奥深さと外国語にない特徴を認識できるはずです。
 続いて日本人固有の宗教観や哲学、人生観、金銭感覚が、具体的な思想、書物、習慣などによって平易に説明され、日本という国の歴史的な特徴がわかった気になるでしょう。このくらいは常識として知っておきたい入門書であると思います。

★丹羽宇一郎
『人類と地球の大問題』
(PHP新書、864円)

 「大問題」の中身は気候変動と自然災害、人口問題、水、食糧、エネルギーで、安保法制などよりこちらのほうが真の安全保障であると言っているように感じられたのは私だけだったかどうか。
 総合商社で食糧部門に永く携わった著者だけに、水と食糧については特に興味深く読みました。「世界のパンかご」と呼ばれるアメリカ中西部で地下水の枯渇が起き、中国の黄河支流が干上がるなど世界的に水逼迫による争奪戦が迫っていること。水不足は食糧問題に直結し、中国やアフリカの食料不足が深刻化するだろうこと。
 どちらも日本としては他人事ではいられません。著者は日本がイニシアティブを取ることを提言しています。

★「ニッポン再発見」倶楽部編
『世界が感謝!「日本のもの」』
(三笠書房、637円)

 日本の生んだ優れものを97選び、それぞれ2ページ前後で簡略に紹介している、元気の出る本です。
 ファスナー、トイレット、紙おむつなど世界が大歓迎している日本製品から、インスタントラーメン、レトルト食品、冷凍技術CAS、炊飯器、カニカマ、ミドリムシなど食にかかわる品や技術、自動イカ釣り機、光触媒、納豆樹脂、アクリルパネル、認知症早期発見技術など意外性十分の発明まで、その多彩さには驚かされます。
 日本の産業も捨てたものではないし、社会のニーズをもっともっと汲み上げていって、今以上の優れもの大国を目ざしていってほしいものです。97のうちの5でも10でも頭に入れておけば「雑談力」が高まって、仕事にもプラスするところ大ではないでしょうか。

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