【コラム・目明き千人】「選挙で分かる国の民度」2016年7月25日
選挙で誰を選んだかで有権者の水準・民度が判る。投票率は政治への期待や意思の反映度を表すが、低いのは政治不信と有権者の権利放棄である。逆に異常に高いのは特定の候補者か政党への動員の結果で、これもいただけない。
首都である東京都、2番手の大阪府のここ2~3代の知事に選ばれた人を見れば住民の水準が判るが、東京都は次の知事に誰を選ぶか。候補者が変わっても有権者が同じであるのであまり期待は出来ない。
アメリカの大統領選挙も話題を提供しているが、オバマさんが出てきた8年前とは様変わりである。アメリカという国の水準を改めて見せてくれている。トランプ氏が言いたい放題であるがよその国の選挙だと高みの見物とはいかない。日本のマスコミは政治、経済の国際的な情報はアメリカのフイルターを通して流している。さらにアメリカは世界でも突出した軍事超大国である。選挙結果は日本にダイレクトに影響が出る。
EU離脱の投票のイギリスも不満層の支持では同じである。ポピュリズムは両刃の刃となる。
識字率の低い国の選挙はどのようなものかの一つの例を紹介する。カンボジアは若い人は100%の識字率であるが、50才くらいから上の人は混乱の歴史の中で学校へ行くことの出来なかった人が多い。小生が数年前にカンボジアの農村に行き、農家の人と話をしていたら国会議員の選挙の応援の人が来た。丁度国会議員の選挙の真最中であった。字の読めない人、書けない人への選挙運動をどのようにしているかの現場に居合わせたので様子を詳しく見て確かめた。運動員は農家に資料を見せたが各政党はマスコットの動物で表し、例えば自民党は馬、民進党は山羊のように党名の隣にマスコットが書いてある。
運動員は推薦をする政党に投票をすればどのようなメリットがあるかを説明して投票ではマスコットに○をつけるように依頼をした。選挙の投票用紙にも党名とマスコットがかかれており、字の書けない人はマスコットに○をつけるという方法である。
日本の先の参議院選挙でTPP、全中を骨抜きにする農協改革を推進している自民党の推薦を受けた農協の組合長が当選した。マスコットに○をつける水準である。
重要な記事
最新の記事
-
備蓄米 「味に差なく、おいしく食べてほしい」 江藤農相2025年4月24日
-
関税発動で牛肉の注文キャンセルも 米国関税の影響を農水省が分析2025年4月24日
-
トランプ関税で米国への切り花の輸出はどうなる?【花づくりの現場から 宇田明】第58回2025年4月24日
-
【JA人事】JA北オホーツク(北海道)吉田組合長を再任2025年4月24日
-
三島とうもろこしや旬の地場野菜が勢ぞろい「坂ものてっぺんマルシェ」開催 JAふじ伊豆2025年4月24日
-
農林中金 ロンコ・インベストメント・マネジメントに資本参画 不動産分野の連携強化2025年4月24日
-
積雪地帯における「麦類」生育時期 推定を可能に 農研機構2025年4月24日
-
日本曹達 微生物農薬「マスタピース水和剤」新たな効果とメカニズムを発見 農研機構2025年4月24日
-
棚田の魅力が1枚に「棚田カード」第5弾を発行 農水省2025年4月24日
-
みずほ銀行と食農領域の持続可能な発展に向け戦略的提携 クボタ2025年4月24日
-
【人事異動】兼松(6月1日付)2025年4月24日
-
日本生協連「フェアトレード・ワークプレイス」に登録2025年4月24日
-
旭松食品「高野豆腐を国外へ広める活動」近畿農政局 食の「わ」プログラムで表彰2025年4月24日
-
群馬県渋川市の上州・村の駅「お野菜大放出祭」26日から 9種の詰め放題系イベント開催2025年4月24日
-
JA蒲郡市と市内の飲食店がタッグ 蒲郡みかんプロジェクト「みかん食堂」始動2025年4月24日
-
適用拡大情報 殺菌剤「バスアミド微粒剤」 日本曹達2025年4月24日
-
倍率8倍の人気企画「畑でレストラン2025」申込み開始 コープさっぽろ2025年4月24日
-
農業・食品産業技術開発の羅針盤「農研機構NARO開発戦略センターフォーラム」開催2025年4月24日
-
雪印メグミルク、北海道銀行と連携「家畜の排せつ物由来」J-クレジット創出へ酪農プロジェクト開始 Green Carbon2025年4月24日
-
山椒の「産地形成プロジェクト」本格始動 ハウス食品など4者2025年4月24日