【コラム・消費者の目】対立の構図2017年8月4日
来年はアメリカの音楽家レナード・バーンスタインの生誕100年にあたります。バーンスタインは、アメリカ初の国際的レベルの音楽家で、作曲家、指揮者、ピアニストとして多彩な才能を発揮しました。1957年にブロードウェイで初演されたミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」の楽曲を手がけたことでも知られています。この作品は1961年に映画化されていて、映画は何度も繰り返し見ていたのですが、先日初めて舞台版を観ました。
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ご存知の方も多いと思いますが、当時のニューヨークを舞台に、対立する2つの非行グループ「ジェッツ」と「シャークス」の抗争、元ジェッツのトニーとシャークスのリーダーの妹マリアのロミオとジュリエットさながらの恋の行方が見所です。楽曲はもちろん、振り付け、ストーリーの素晴らしさに引き込まれて、あまり注目してきませんでしたが、背景にあるアメリカの社会問題に改めて気づかされました。
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それは、2つの非行グループが、それぞれ異なる国から異なる時期にアメリカに渡ってきた移民の流れを引いているという点です。ジェッツは元からいたポーランド系の移民で、シャークスは後から来たプエリトルコ系の移民です。既得権を脅かされたジェッツと新進気鋭のシャークスが対立。この構図は今も変わっていないのではありませんか。この作品が初演された1957年、トランプ大統領は多感な12歳でした。大統領の言動と重なりアメリカの一面を垣間見た気がしました。
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