【コラム・消費者の目】冬に存在感発揮するネギ2017年12月28日
冬は鍋料理の季節です。鍋から立ち上る湯気を見ているだけで、幸せな気持ちになります。一口に鍋といっても様々で、寄せ鍋、ちゃんこ鍋、石狩鍋、キムチ鍋、豆乳鍋、きりたんぽ鍋など、とても書ききれないほどの種類があります。塩味ベース、味噌ベースなど、味のバリエーションまで含めると数えきれない程の鍋があります。鍋に入れる具材がまたバラエティーに富んでいて、鍋を囲むと幸せな気持ちになれます。
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その中で、ネギは存在感を発揮しています。冬野菜の代表格であるネギには、アリシンという成分が含まれていて、血行を促進や神経を鎮める作用があるので、体を温め、肩こりの解消や疲労の蓄積を防ぐなど、体調を整える働きがあるそうです。のどが痛いとき、ネギを湿布として使う民間療法があるくらいで、冬にネギを食べるのは理にかなっているのですね。
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初めて自分で根深ネギを育てた時に、植え付ける苗があまりにヒョロヒョロで心配しましたが、土寄せの高さが30センチを超えるころになると、スーパーなどで売られているネギと同じくらいしっかりしてきました。いいころ合いになったネギを掘り起こし、外葉を一枚剥がすと透き通るように白いネギの肌が現れて、一度でファンになってしまいました。
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ネギの軟白部分にはアリシンが多く含まれるそうです。人間の知恵は本当に素晴らしいですね。でも、アリシンは熱で分解するそうなので、さっと火を通すくらいで食べた方が健康には良いのでしょうが、私はよく火を通して甘さが出たネギも好きです。生産者の皆さんは地方独特のおいしいネギの食べ方をご存じなのではないでしょうか。そんな情報を発信してもらえるとネギの楽しみがさらに増すと思います。
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