【花ちゃん・消費者の目】農業を変えるIoT2018年11月5日
最近、IoTという言葉をよく耳にするようになりました。IoTとはInternet of Thingsの略で、日本語ではモノのインターネットと呼ばれています。パソコンやスマートフォンのようなもの以外のモノをインターネットに接続することをIoTと呼ぶそうなのですが、モノがインターネットにつながるとどうなるのでしょうか?
◇ ◇
例えば、温度センサーがインターネットにつながると、離れた場所にいてもインターネットを介して部屋の温度をモニターすることができます。一方で、エアコンがインターネットにつながると、どこにいてもエアコンの電源を入り切りできます。自宅に帰る前にお風呂を沸かしておくことも簡単にできるそうです。今注目されている自動車の自動運転技術もIoTを使って実現に近づいています。
◇ ◇
これらのアイデアはSF小説などに描かれていましたし、試験的には実現されていたと思います。農業に関してもハウス内の温度管理や水田の水管理を自動で行う試験は行われていたと思いますが、いざスケールアップしようとするとインターネットの速度・容量、センサーや通信機器の消費電力の問題、それらの機器の投資費用やインターネット回線の運用費用などが足かせとなっていたのではないでしょうか。
◇ ◇
しかし、IoTという旗印のもとにインフラが整備されてきたおかげで、インターネットは大容量・高速化され、一方で容量や速度は速くないけれども省電力で超安価な通信サービスも間もなく提供されるようになるでしょう。各種センサーの価格も劇的に下がってきているそうです。これらのインフラが整うことでコストが下がれば、それらを使って様々な新しいアイデアが生まれることでしょう。IoTが農業にもたらす変化に注目したいと思います。
本コラムの記事一覧は下記リンクよりご覧下さい。
重要な記事
最新の記事
-
トランプ関税で米国への切り花の輸出はどうなる?【花づくりの現場から 宇田明】第58回2025年4月24日
-
三島とうもろこしや旬の地場野菜が勢ぞろい「坂ものてっぺんマルシェ」開催 JAふじ伊豆2025年4月24日
-
積雪地帯における「麦類」生育時期 推定を可能に 農研機構2025年4月24日
-
日本曹達 微生物農薬「マスタピース水和剤」新たな効果とメカニズムを発見 農研機構2025年4月24日
-
棚田の魅力が1枚に「棚田カード」第5弾を発行 農水省2025年4月24日
-
日本生協連「フェアトレード・ワークプレイス」に登録2025年4月24日
-
旭松食品「高野豆腐を国外へ広める活動」近畿農政局 食の「わ」プログラムで表彰2025年4月24日
-
群馬県渋川市の上州・村の駅「お野菜大放出祭」26日から 9種の詰め放題系イベント開催2025年4月24日
-
JA蒲郡市と市内の飲食店がタッグ 蒲郡みかんプロジェクト「みかん食堂」始動2025年4月24日
-
適用拡大情報 殺菌剤「バスアミド微粒剤」 日本曹達2025年4月24日
-
倍率8倍の人気企画「畑でレストラン2025」申込み開始 コープさっぽろ2025年4月24日
-
農業・食品産業技術開発の羅針盤「農研機構NARO開発戦略センターフォーラム」開催2025年4月24日
-
雪印メグミルク、北海道銀行と連携「家畜の排せつ物由来」J-クレジット創出へ酪農プロジェクト開始 Green Carbon2025年4月24日
-
山椒の「産地形成プロジェクト」本格始動 ハウス食品など4者2025年4月24日
-
絵袋種子「実咲」シリーズ 秋の新商品9点を発売 サカタのタネ2025年4月24日
-
『花屋ならではの農福連携』胡蝶蘭栽培「AlonAlon」と取引 雇用も開始 第一園芸2025年4月24日
-
果実のフードロス削減・農家支援「氷結mottainaiプロジェクト」企業横断型に進化 キリン2025年4月24日
-
わさびの大規模植物工場で栽培技術開発 海外市場に向けて生産体制構築へ NEXTAGE2025年4月24日
-
サラダクラブ「Grower of Salad Club 2025」最優秀賞6産地を表彰2025年4月24日
-
22世紀の食や農業の未来に「あったらいいな」を募集第三回「未来エッセイ2101」AFJ2025年4月24日