【JCA週報】農畜産物等の消費行動に関する調査結果-2019年度調査-2020年3月30日
「JCA週報」は、日本協同組合連携機構(JCA)(会長 中家徹JA全中代表理事会長、副会長 本田英一日本生協連代表理事会長)が、各都道府県での協同組合間連携の事例や連携・SDGsの勉強会などの内容、そして協同組合研究誌「にじ」に掲載された内容紹介や抜粋などの情報を、協同組合について考える資料として発信するコーナーです。
今回は、「農畜産物等の消費行動に関する調査結果-2019年度調査-」です。
JCA 農畜産物等の消費行動に関する調査結果-2019年度調査―
一般社団法人日本協同組合連携機構(JCA)では、2008年(平成20年)3月に「米の消費行動に関する調査結果」(Web調査)を公表して以来、調査対象品目を野菜・果物や畜産物、さらに魚介類にも広げ、結果を公表してきました。
2019年度の調査結果の主な特徴は、以下のとおりです。
<食生活全般>
全属性で「食事のおいしさ」に関心が高いが、若年層は「食費削減」、中高年齢層は「健康」にも関心が高く多様化している。また、米が主食の食数は朝・昼・夜とも減少傾向にある。
なお、消費税引き上げによる食生活変化の予定は「変わらない」との回答が多数で増税後の実際の行動と一致。
<米>
米の購入行動は、100円以内の価格変動であれば、値上げ時値下げ時ともに「ランク・量とも変わらない」との回答が多いが、値下げ時に比べ、値上げ時の方が「変わらない」比率が減り、「変える」比率が高くなる。1週間の炊飯回数は週に7回が最も多い。
ご飯のおいしさの決め手は、「品種」「精米してからの期間」「炊飯する器具」の回答が多いが、「炊きたてであること」の数値も高い。
<野菜・果物>
果物を食べない傾向が強まっており、特に単身男性の摂取頻度は他の属性より低く、フルーツ離れが懸念される。
野菜も果物も購入時の重視点は、既婚者層が「鮮度がよいこと」のポイントが最も高いのに対して、単身者層は「販売単価が安いこと」が最も高い。
<畜産物・魚介類等>
「牛乳(成分無調整)」が『好きな方』は、トータルでは62.0%で、他の乳性飲料よりも高いポイントとなった。肉類購入時における国産・外国産の選択について、『主に国産を買う』が5割を超えているが、減少傾向にある。
2019年度調査
https://www.japan.coop/wp/wp-content/uploads/2020/03/200313_01.pdf
過年度調査
https://www.japan.coop/wp/publications/study/behavior/behavior_products
(問い合わせ先)
一般社団法人日本協同組合連携機構(JCA)
基礎研究部 主任研究員 東口 昌広
TEL 03-6280-7209
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