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ペットの面倒は一生みる覚悟を【消費者の目・花ちゃん】2021年2月13日

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郊外型のショッピングモールに行った時には、ついついペットショップに立ち寄ってしまいます。ペットショップの入り口付近には、ガラス張りの展示室があって、数頭の子犬たちが楽しそうにじゃれあっています。その周囲を取り囲むように子犬たちの個室が配置されており、それぞれの個室には子犬の写真とプロフィール、値段が表示されています。

コロナ禍のペットブームで、どの子犬・子猫も信じられない高値がついています。犬種にもよりますが、30万円、40万円はあたりまえ、50万円以上の子犬も珍しくなくなりました。2020年6月の改正動物愛護法施行の2年ほど前から子犬・子猫の値段は上がり始めていたのだそうですが、コロナ禍のおうち時間を楽しく過ごすためにペットを飼い始める人が増えたことが、価格の高騰に拍車をかけた形になりました。

子供のころは、子犬はお金を払って買うものだとは思っていませんでした。地域でかわいがられている街犬や、街猫、野良犬、野良猫もたくさんいました。初めて我が家で飼った犬は、雑種で元気な犬でしたが、いとこの家で生れた3頭の子犬の内の1頭でした。もう1頭は別の家にもらわれ、残った1頭はいとこの家で母犬と一緒に暮らすことになったと聞いています。

あれから半世紀、鑑札の無い犬は街から一掃され、街犬、街猫もほとんど見なくなりました。代わりに保護犬、保護猫が増加して社会問題化してきています。コロナ禍でペットを飼い始めた方が増え、家庭犬しつけ教室は大盛況だそうです。一方で、飼い始めてすぐに飼育放棄する方が増えているそうで、コロナ禍による生活の変化をみすえ、家族として一生面倒をみる覚悟が今まで以上に問われる時代だと思います。

本コラムの記事一覧は下記リンクよりご覧下さい。
【消費者の目:花ちゃん】

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