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来年は参院選だ【森島 賢・正義派の農政論】2021年12月20日

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波乱に満ちた今年も、あと旬日を残すだけになった。今年は、コロナに明け、コロナに暮れた1年だった。そのなかで、政治も激しく動いた。内閣は交代したし、総選挙も行われた。
農政をみると、コロナ禍という危機のなかで、食糧の自給率は、またも最低記録を更新した。米価は大幅に下がった。再生産は危うい。それにもかかわらず、危機感は希薄なままだ。
来年は、どんな年になるのだろうか。どんな年にすればいいか。
コロナを、どうするか。第6波が襲うのは確実なようだ。どれほどの激しい波になるか。
英国では、第6波が始まったようだ。前週後半には1日で9万人を超える新規感染者がでた。増加率を平準化して単純に計算すると、来年2月6日には全国民が感染することになる。それほどの爆発的な勢いである。
日本はどうなるか。専門家に聞いても分からない。第5波が急速に収まった理由が分からないのだから、第6波は分からない。国民は、ことに弱者は、コロナが荒れ狂うのを、じっと耐えるしかないのか。
政治は、来年どうなるか。7月には参院選がある。こんどの参院選は、どうなるか。どうするか。

来年は参院選だ

上の図は、自民と公明だけの連立政府が始まった2004年以後の参院選の結果である。比例区で見た自民に投票しなかった人と棄権した人を合計した数の推移である。これは、非自民の努力しだいで、非自民に投票する可能性があった人の数である。

この図をみると、非自民に投票する可能性があった人の数は、8,600万人~9,000万人で、自民に実際に投票した人の1,400万人~2,000万人と比べて4倍~6倍である。つまり、非自民が勝った可能性は、これほどに高い。
この図をやや詳しくみると、2010年は多かった。この年は、菅直人首相のもとでの選挙だった。そして、非自民が勝った年だった。
最近年の2019年をみると、2010年のつぎに多い。つまり、非自民が勝つ時期は近い可能性が高い。

以上のように、来年7月に行われる参院選で、非自民が勝つ可能性は高い。これを実現するには、どうすればいいか。そうして、現政権を揺るがし、政治に緊張感をもたらすには、どうすればいいか。
そのために為すべきことは、非自民の選挙協力である。そして、反社会主義勢力からの攻撃をはね退けることである。
こうした中で、労組の「連合」の幹部が、財界を後ろ盾にして、反共攻撃の尖兵になっていることは重大である。「連合」の幹部は、財界に媚びを売り、わずか1人か2人の組織内の候補を当選させて、自己の地位を守ろうとしている。そのために、非自民勢力を反目させ、分断しようとしている。ことは重大である。
どうすればいいか。

非自民側の対応策は1つしかない。「連合」傘下で非自民を支持する労働者が、全国の各地で立ち上がることである。「連合」幹部による非自民の分断に反対し、幹部に反省を迫ることである。そうすることで、非自民の結束を固めることである。そして、来年の参院選で勝つことである。
それが、政治の活性化を願う多くの国民が抱いている、大きな新年の夢である。コロナの終息とともに、この夢の実現を、ことに弱者は、痛切に願っている。

(2021.12.20)

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