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無謀なコロナ楽観論【森島 賢・正義派の農政論】2022年2月28日

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コロナの先行きに対する根拠のない楽観論が横行している。
他国と比較して、日本のコロナ禍は軽微だ、という誤った認識のもとで、オミクロン株の弱毒性を過度に強調している。
こうした誤った認識に基づいて、今後はコロナを通常のインフルエンザと同じように位置づけよう、という無謀な提言が、あちこちから聞こえてくる。コロナを感染法の2類から5類へ格下げせよ、という提言である。
もしも、この提言を採り入れたらどうなるか。
そうなれば、検査や隔離や治療は、自己責任で行うことになる。もち論、費用は自己負担である。
つまり、コロナ対策は国民の自助で行え、政府の公助は打ち切れ、という無謀な提言である、
いよいよ、弱者に対する恥知らずで露骨な挑戦が始まろうとしている。
これは、弱者と強者の間にアクリル板をおいて、両者を分断せよ、というのと同じだ。

正義派の農政論20220228の図

はじめに、日本の感染状況は、彼らがいうほどに楽観的でないことを示しておこう。それが、上の図である。

この図は、最近の新規感染者数と新規死者数を、人口100万人当たりでみて、各国を比較したものである。

この図をみれば分かるように、日本だけが特異な型をしている。以前、日本は他国と比べてコロナ禍が軽微だった。だが、最近は急激に欧米の主要国に近づいてきた。そして、いまは新規感染者数は、米国より2.6倍も多くなった。新規死者数は、英国よりも多くなった。

コロナ対策は自己責任で行え、という提言は、この図で示した最近の状況に対する認識が欠如しているのではないか。2か月前の古い状況の認識のままなのではないか。

この図から推測できるもう1つのことは、コロナ禍の激化が、まだ勢いを失っていないことである。死者数をみると、まだ勢いを失っていない。感染者数をみても、まだまだ勢いは強烈だ。

それに加えて、今後、新しい変種が出てきて、新しい第7波の大波が襲来するかもしれない。

つまり、事態は彼らが考えているような楽観的な状況ではない。

どうすればいいか。
いまは、コロナを2類から5類に格下げできる状況でないことを深く認識すべきである。公助から自助へ、などといえる状況ではない。

コロナは、弱者と強者を見分けられない。強者だけがコロナから逃れることはできない。

では、どうすればいいか。

コロナを普通のインフルエンザのように考えるのは、まだまだ早い。弱者に苦難を強いるだけだ。

その前に、普通のインフルエンザに対するような、優れたワクチンと治療薬の開発と、充分な供給を行うべきだ。早ければ早いほどいい。

それが出来るまで、政府は、検査の励行、着実な隔離、手厚い治療を行う義務がある。

そして、弱者も強者も等しくコロナ禍から脱出しなければならない。

それは、政府の責任である。公助である。

(2022.02.28)

(前回   万人のための医療へ

(前々回  コロナ無策

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正義派の農政論ー森島.jpg

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