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これは使える!? 「チャットGPT」を活用しよう!【JAまるごと相談室・伊藤喜代次】2023年3月7日

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「コンサル不要!」というAIのチャットを使ってみた

A・ライフ・デザイン研究所 代表 伊藤喜代次

これならコンサルタントもアドバイザーもいらない。顧客の質問への回答、提案はもとより、あらゆる相談、質問に対し、わずかな時間で返答する。チャットによるコミュニケーションを通じて、ハイレベルの満足を提供するようだ。ホント? ITに素人の体験レポートをお届けする。

これが、昨年の11月から一般に公開され、利用が可能になったOpenAI(オープンエーアイ)、人工知能研究所のChat GPTである。GPTは、Generative Pre-trained Transformer(ゼネレイティブ=文章の生成、プリトレインド=事前の学習、トランスフォーマー=変換機能)の略。

コンサルタントいらずのAIソフトだというので、それを確かめてみようと、チャットGPTとチャットをした。質問してすぐに、異常さを感じた。ただ者ではない。これがAIなのか、驚きの連続、ついつい時間を忘れてしまった。チャットの早い反応と適確で秀逸な文章、想像をはるかに超えたハイレベルなやり取り。このチャットでの文章は、コンピュータが膨大なデータを事前に収集・学習して生成、作成するものだが、とにかく文章のクオリティが高い。そして、論理性、適格性、誤字などは、つき抜けている。

このようなツールが、この先のビジネスの世界で発展し、実用化されれば、まったく人間の仕事、作業は、大きく変化していく。コンサルタントだけでなく、金融や保険、消費生活に関わる商品やサービスの説明や活用法など、営業マンも窓口担当も、相談者も不要になるという、AIが現在の仕事を不要にする、という怖しい予測も間違いじゃあない。そんな時代は、すぐそこかもしれない。

一方で、JAの役職員のみなさんには、日々の業務や仕事に、とっても役立てることがありそうなので、ぜひともチャットGPTを試してもらいたい。時間を取って、遊び感覚でコミュニケーションをしてみることをお薦めしたい。

チャットGPTで「伊藤喜代次の特徴」と検索してみた

まず、私の例を紹介する。「伊藤喜代次の特徴は何か?」と質問してみた。チャットGPTは、10秒ほど考え、そこから一気に文章を書き出した。

「伊藤氏は、ライフ・デザインやキャリア・デザインに関する書籍や講演を行い、多くの人々から支持を受けています。また、企業や団体向けのコンサルティングや研修なども行っており、ビジネスにおけるキャリアや人間関係についてのアドバイスも行っています。伊藤氏は、穏やかで親しみやすく、人々をサポートすることに情熱を持って取り組んでいます。また、研究や講演を通じて、多くの人々がより充実した人生を送ることを支援しています。」

なんと素晴らしい文字会話での「ご紹介」。過分な評価で恐縮する。私が書いたもの、私について書かれたもの、資料・データを瞬時に読み込んでの返答だ。この"快感の返答"は、検索の際の入力文章の工夫。「伊藤喜代次とは、どんなコンサルタントか」としないで、「特徴は何か?」と、ポジティブな要素を意識して検索したのがポイントだ。

それにしても、チャットGPTの人気は凄いものがある。すでに世界で1億人が利用している。小説や論文、脚本、詩などを書き、音楽の作曲など、フィーバーぶりがマスコミを賑わしている。ただ、固有名詞の説明や紹介はミスが多く、データなども出所や内容に間違いがあり、注意が必要という。だが、現実には、大学での論文や裁判所の判決文作成など、こっそり活用されているとも。活用上の問題は今後大きくなりそうだ。

ともあれ、正確でムダのない文章、質問に適確で、レベルの高い回答を10秒程度の短時間で作り上げる。そのまま企画書や起案書などに転用できる品質の文章である。チャットでのやり取りがハイレベルな世界へ昇華させる。このプロセスをみると、たしかに、コンサルタントは不要かもしれない。

「10年後のJAにとって何が必要か」を聞いてみた

チャットGPTに、「10年後に評価される農業協同組合になるためには、どんなことに取り組む必要がありますか?」と質問した。すると、5つの項目をあげて説明してきた。

1.テクノロジーの導入、2.地域社会との連携、3.持続可能な農業の実践、4.社員の教育・研修、5.顧客満足度の向上
なるほど、項目とその順番も何やら意味がありそう。このなかで、「2.地域社会との連携」の説明は、「農業協同組合は、地域社会との連携を強化することが重要です。地域のニーズや要望に合わせた商品の開発や販売、地域の問題解決に向けた取り組みなど、地域社会に貢献することができるような取り組みが求められます。」とある。

さらに、「5. 顧客満足度の向上」の説明では、「顧客満足度を向上させることが、農業協同組合の成長につながります。品質管理やサービスの向上、顧客ニーズに合わせた商品開発など、顧客満足度を高める取り組みが必要です。」と。

そこで、「5.の顧客満足度の顧客ニーズに合わせた商品開発など、どのようなマーケティングが必要か?」といった、たたみかける質問をする。すると、「1.顧客ニーズの把握、2.品質管理の強化、3.サービスの向上、4.価格の適正化、5.顧客とのコミュニケーション」の5項目をあげ、説明を付してくれる。事業の展開方針やマーケティング戦略の企画や実践方法の検討に、すぐに役立つ提案やアイデアが提示される。

このようなチャットGPTとのコミュニケーションでは、基本的なビジネス・スキルやツールの提案、普段の会議での意見や議論とは異なる斬新な提案や考えの提示があり、JAの枠を超えた議論や検討に進展すること請け合いである。この発想の多様性と実用性、そして、面白さをぜひ体験し、活かしてみてはどうだろうか。

本コラムに関連して、ご質問、ご確認などがございましたら、お問い合わせフォーム(https://www.jacom.or.jp/contact/)よりご連絡ください。コラム内又はメールでお答えします。

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