人事2024 左バナー 
JA全農人事情報
左カラム_病害虫情報2021
新聞購読申込 230901
左カラム_コラム_正義派の農政論_pc
左カラム_コラム_米マーケット情報_pc
左カラム_コラム_地方の眼力_pc
左カラム_コラム_食料・農業問題 本質と裏側
左カラム_コラム_昔の農村・今の世の中_pc
左カラム_コラム_花づくり_pc
左カラム_コラム_グローバルとローカル_pc
左カラム_コラム_TPPから見える風景_pc
左カラム_コラム_ムラの角から_pc
240401・ニッソーグリーン マスタピース水和剤SP
JA全中中央①PC
日本曹達 231012 SP

シンとんぼ(44) 食の安全とは② 毒性とは何か?2023年5月20日

一覧へ

令和3年5月12日に公表された「みどりの食料システム戦略」をきっかけに始まったシンとんぼは、同戦略のKPIやスマート農業について、その有効性や今後の農業に与える影響などをひととおり検証してみた。その中で、そもそも「食の安全」とは何かということへの疑問が膨らんできて、「安全」と「安全ではない」との境界線は、実際のところあいまいで感情に左右されているように思うようになった。特に「安全と思う」ことや「安全だと信用する」ことは感情に左右されるというより感情そのものだ。

そういう感情的なものを数値化して普遍的なものにしようとするのはそもそも無理なのかもしれないが、農薬の残留基準値がどのような経過で決められていて、どのようにして安全を担保しようとしているのかを十分に理解できれば、農薬の安全性を信用できるようになるのではないだろうか? なぜなら、そういったことの発信がまだまだ不十分であり、農薬の安全確保の仕組みをよく知らずに議論されていることが多いような気がする。そういうことは、登録認可を下ろしている国が積極的に行って欲しいものだが、そうはなっていない。そんなことは業界がやればいいと言われるが、業界が発信すると受け取り側に「売らんがため」という"うがった感情"が先行するので、そもそも受け入れてもらえないことが多く、業界からの発信では農薬の安全性を正しく伝えることは難しいだろう。

国も、食料自給率向上、国際情勢に左右されない食の安定供給を目指すのであれば、農薬のベネフィットとリスクを正しく理解してもらうようにして、慣行農業でも十分に安全な農産物が生産できることを発信し、国民理解を得た上で、農業生産の拡大に向かう方がより近道だと思うのだがいかがだろうか?

とはいえ、国の官僚を含め、消費者の多くは農薬が毒と思っている人が多いようだ。

なので、シンとんぼでは毒性とは何かということを今一度見つめなおし、その上で、農薬の安全性について考えてみたいと思う。

今の世の中、自然食品や無農薬野菜、天然や自然を謳い文句にした農産物が多く見受けられている。ヨーロッパほど有機農産物が売れている状況ではないが、徐々にではあるが日本国内でも増えているようだ。もちろん、天然ものはすばらしいし、無農薬野菜は生産するのに大変な苦労が伴うため生産者の思いがいっぱい詰まっているものだ。そのことは理解できるし尊重すべきものであることは間違いないが、有機農産物を志向される方々の、「天然=安全」と単純に理解されるのは事実と異なると思う。

なぜなら、世の中の全ての物質には「毒性」があり、「毒性は有る無しではなく、強いか弱いかで判断されるもの」だからである。この辺の詳細を次回考えてみようと思う。

重要な記事

241029・日本曹達 くん煙:右上長方形SP

最新の記事

クミアイ化学右カラムSP

みどり戦略

Z-GIS 右正方形2 SP 230630

注目のテーマ

注目のテーマ

JA共済連:SP

JA人事

JAバンク:SP

注目のタグ

topへ戻る