【JCA週報】ドイツの有機農場(和泉真理)2024年3月11日
「JCA週報」は、日本協同組合連携機構(JCA)(会長山野徹JA全中代表理事会長、副会長土屋敏夫日本生協連代表会長)が協同組合について考える資料として発信するコーナーです。
今回は、当機構客員研究員の和泉真理氏によるEUの農業・農村・環境シリーズです。
研究員レポート:EUの農業・農村・環境シリーズ第59回
ドイツの有機農場
(一社)日本協同組合連携機構 基礎研究部 客員研究員 和泉真理
1 生物多様性保全に向けた世界の動き:陸地と海の30%を生物生息地として保全する
「2020年5月に公表されたEUの「Farm to Fork(農場から食卓へ)戦略」では25%の有機農地面積を目標と設置している。その1年後に公表された日本の「みどりの食料システム戦略」も同じく25%の有機農地面積を目標として設定しているが、では、その先を行くヨーロッパの有機農業の現場ではどのような農業が営まれているのか。
そのような関心を持って2023年10月にヨーロッパの有機農場をいくつか訪れたので、順次紹介していきたい。まずはドイツ南部、ミュンヘンから車で南西に30分ほどの所にあるグレンツバッハ農場である。。
写真:グレンツバッハ農場での放牧風景
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