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毎週の各国との電話会議・閣僚会合の現地での反対運動【近藤康男・TPPから見える風景】2024年11月28日

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1回~97回まではTPP以降の多国間経済連携協定の分析と批判を中心に紹介し、98回~100回の3回については、国内外の反対運動について紹介することとした。そして前2回において国内での超党派の幅広い反対運動と、TPP反対を戦っていた海外の市民団体を日本に招聘しての反対運動とを紹介した。100回目については、交渉会合・閣僚会合の現地での反対運動について少し触れてみたい。

日本のTPP12交渉参加後の経過(西暦年号の下2桁で)

日本のTPP12交渉参加後の経過(西暦年号の下2桁で)

現地で感じた政府と市民運動との距離感

日本政府の正式なTPP交渉への参加表明は2013年3月の安倍首相によるものだった。そして、同年4月に米国政府も議会に対して日本の交渉参加を通知した。このような流れの中で、日本政府が最初に参加したのは2013年8月のブルネイにおける第19回交渉会合だった。この時には日本の反対運動からも私を含め数名が参加、メディア各社も大勢参加していた。

会合初日、私たち各国の反対運動に取り組む団体も、会場の入り口に集まって各国政府の交渉団を待っていた。その中でマレーシアの交渉団の何人かが私たちの所に近寄り、自国の市民団体にごく自然に声を掛けたのにまず驚いた。加えて代表団の一人は「未だホテルの予約が取れていない」とのことで、私が宿泊していたホテルを紹介、翌日は彼と一緒に交渉会合の場所までタクシーで行ったことを覚えている。

一方日本政府の交渉団は、別の交渉会合の場だったが、一列に並んで足早に私たちの前を通り過ぎて会場に向かって行った。なかなか面白い対比を見ることが出来た。

現地に誰か行くのか、どんな予定なのか、電話会議で情報交換

市民団体が交渉会合の現地に出かけてもそれほど何かが出来るわけではない。私たち日・米・豪・ニュージランドの市民団体は、直前の電話会議での情報交換を踏まえ、現地での行動をいくつか調整をしたうえで現地に集合した。

ブルネイでは会場入り口で各国交渉団を待構え、豪州では私自身がいわゆる"アジ演説"を頼まれたし、ハワイでは山田正彦氏が頼まれて演説をし、私が通訳をした。多分これもハワイだったと記憶するが、日本の野党議員と日米の市民団体とが集まって、情報交換・意見交換をしたこともあった。

ちなみに、私自身は2016年2月の合意署名の際には、"行っても仕方ない"としたが、それ以外の交渉会合には全て出かけて行った。日本政府も内閣府のTPP政府対策本部が国内各地で説明会を開催し、現地でも日本の報道関係者や市民向けに説明会を開催した。このような対応は他の多国間経済連携協定の交渉においては見られず、TPPに対する日本政府の強い思い入れを感じさせられた。

時には現地での街歩きも

現地会合に出かけるのは当然自己負担だが、折角の機会なので、初めての国では多少観光の真似事もした。記憶に残っているのは日本が初めて交渉会合に参加した、立憲君主制のイスラム教の国ブルネイ・ダルサラ―ム国だ。首都はバンダルスリブガワンだが、日本ではほとんど知られていない国で私も初めてだった。インドネシアの領土でもあるボルネオ島の、海に面した地域の一部を占めている。特異なのは、首都の海岸から見える沖合にかなり大規模な水上集落が拡がっている風景だった。水の都と言うと思い出すのはイタリアのベニスだが、ベニスは居住地の島を水路が巡っているのに対して、バンダルスリブガワンの沖合にあるのは海に浮かんだ集落だという点だ。

もう一ヶ所、ハワイのマウイ島では15年7月にTPP閣僚会合が開催された。海岸沿いにホテルが散在しているため、会場との往来のために海岸に沿って歩く毎日だった。ふっと寿司屋を見つけて入ったが、日本での寿司盛り同じようなものを頼んだら、確か値段は2倍ほどしたと記憶している。2015年、経済の低成長から脱していない日本との違いをここでも感じさせられた。

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