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【浅野純次・読書の楽しみ】第107回2025年3月14日

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◎横田増生『ルポ 「トランプ信者」潜入一年』(小学館新書、1430円)

3年前にほぼ同名の書として刊行されたのでお読みの方もおられるでしょう。それに斎藤元彦兵庫県知事の選挙ルポを付け加えて新書化されたものです。

トランプ信者も斎藤応援団もオールドメディアに強い不信感を持ち、ネットを検索して「覚醒」した点で瓜二つだというのが新章です。トランプ政権が再現した今、既読の方も読み直すと新たな発見があるでしょう。

トランプ応援団の赤帽子とシャツを着て、共和党のボランティアと称して各地の家々を訪ねて回る。そしてなぜトランプを支持するのか、しないのかを聞き、彼らの深層心理に迫ろうとする。戸別訪問数は1000軒を超えるとは驚くべきジャーナリスト精神です。もちろん嫌な目、危険な目にも遭います。

トランプ信者たちの深層心理も興味津々ですが、トランプその人の人物像がえぐられて大いに参考になります。口から出まかせの何万というウソがどのように発出されウソとわかったときどう言い逃れるのか、陰謀論とQアノンの内実、なども興味深いですが、連邦議事堂襲撃事件の後にあおった当のトランプが手の平返して暴徒をののしる様はひどいの一語です。「ウソ八百」と並び「人間性」という言葉を強く思わずにはいられませんでした。

◎孫崎亨『私とスパイの物語』(ワニブックス、1980円)

表紙帯に「日本で最もスパイと接触・交流した外交官の自伝的回想録」とあります。著者は英陸軍学校とロンドン、モスクワ両大学で学び、外務省の分析課長や国際情報局長、モスクワ、ロンドン、イラク、カナダ、イラン大使館駐在などスパイと縁の深そうなキャリアを重ねています。

実際、各国の外交官や諜報員との関わりの中で生まれたエピソードが次々に出てきて飽きさせません。MI6(英諜報機関)の英国人が身分を公然と明かして行動しているので「なぜ?」と聞いたところ、東側の外交官やスパイが自分に接触してきやすいように、そして二重スパイに寝返りしやすいようにだ、と答えたという逸話もその一つです。

本書の特徴はスパイ小説・映画がたくさん登場することで、好きな人にはこたえられないでしょう。著者によると「国際政治の論文よりスパイ小説のほうが実態の理解に役立つ」のだとか。楽しみながら米ロ、米中、日米関係、中東問題など、世界を理解する一助になる一冊と思います。

◎百寿者研究会『奇跡の100歳 長寿地域 「京丹後市」の秘密』(文春新書、990円)

京都府北端、日本海に面する人口5万余の京丹後市は日本一の長寿の町です。100歳を超える長寿者の人口比率は全国平均の3倍以上。116歳で天寿を全うされた木村次郎右衛門さんは今も世界最高齢男性です。

そんな町に住む100歳長寿者の皆さんにインタビューして長生きの秘訣やら今の暮らしぶりやらをまとめたのが本書です。

いちばん目につくのがやはり食事。腹八分目、好き嫌いなく食べる、野菜や豆や海藻が多い、朝昼晩の食事時間が一定している、などが目につきます。

生き方では畑仕事や散歩など体を動かす、人とたくさん話す、くよくよしない、周りの人に感謝する、など。読者は年齢を問わず参考になりそうです。

単に長寿というのでなく病気もせず普通に自立して生活している人が多いのに驚かされます。最後に主食、副食、汁物など京丹後で人気の28の長寿レシピが紹介されていて試してみたくなりました。

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