【新組合長に聞く】JA足利(栃木県)齋藤組合長「『あしかが美人』ブランド向上 地域全体に理解されるJAを」2023年6月29日
今年新たに就任したJAの組合長に、直面する課題や今後の抱負について聞く「新組合長に聞く」。5月26日に選任されたJA足利(栃木県)の齋藤肇組合長に聞いた。
JA足利 齋藤肇組合長
齋藤組合長は当面の課題として、「JA足利は金融共済で伸びてきたJAで、利益を営農部門に費やしてきましたが、低金利政策の長期化で経営面で影響を受けています」と述べ、収支改善や全国的に進んでいる農家の高齢化を挙げた。
こうした中、「あしかが美人」のブランド名で出荷している地元産の高品質のトマトやイチゴなどの知名度を高めたいと強調、「栽培履歴をしっかり取った安心安全で自信を持って食べていただける野菜としてPRしたいと考えています」と語った。また、後継者不足の中でも毎年、数人の新規就農者がおり、「資金面から技術、販売など経営全体を手厚く支援して担い手として育てていきたいと思います」と述べた。
さらに農業者以外の市民が参加できる活動にも力を入れたいと語り、「婚活パーティーをはじめ、子どもに田植えやジャムづくりなどを経験してもらう農業体験活動などを通してJAへの理解者を増やしていきたいと考えています」と抱負を語った。
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