【新組合長に聞く】JA福岡市(福岡県)柴田組合長「農の原点忘れず 都市農業で農と不動産事業も力強く両輪で」2023年7月11日
今年新たに就任したJAの組合長に、直面する課題や今後の抱負について聞く「新組合長に聞く」。6月27日に選任されたJA福岡市(福岡県)の柴田清孝組合長に聞いた。
柴田清孝 代表理事組合長
柴田組合長は、課題について、都市農業を進める中で、農地の不動産としての活用を考える後継者も増えてきていることを挙げ、「農業の原点である食を提供するという思いを持っていただきつつ、不動産としての活用についても農協に頼っていただけるよう、農業と不動産事業の両輪が力強く動くような形を作っていきたい」と語る。
また、大都市のイメージが強い福岡市だが、中山間地域の農業も営まれており、「農を大切にする気構えがある地域」であることを強調、世界の食料供給が不安定化する中で、「食料自給率の向上のためにも、都市農業として住民の食料を供給するという意識を高めたい。農業が原点であることを忘れず、行政、生産者とスクラムを組んでみなさまに愛される農協を目指したい」と抱負を述べた。
さらに全国的に課題となっている後継者育成については、農業者数の減少による青年部や生産部会といった組織力の低下を防ぐために、「リーダーを各地域で育てるための研修なども行っている。こうした取り組みを続けて組織を活性化させるとともに、職員と一体になって組合員の生活向上につながる活動を展開したい」と語った。
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