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【新組合長に聞く】JAいるま野(埼玉県)亀田組合長「農家所得向上へスーパーへトップセールス 農協ファン増を」2023年7月21日

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今年新たに就任したJAの組合長に、直面する課題や今後の抱負について聞く「新組合長に聞く」。6月16日に選任されたJAいるま野(埼玉県)の亀田康好組合長に聞いた。

JA人事_JAいるま野代表理事組合長-亀田康好_ヨコ.jpgJAいるま野
亀田康好組合長

亀田組合長は直面する課題として、コロナ禍でやや希薄になった組合員との関係の再構築を挙げる。「単にコロナ前に戻るのでなく、職員それぞれが、この間の資材高騰や農産物への価格転嫁が進まない点など、協同組合としてどんな役割を果たすべきか、認識を新たにしたと思います。職員には勇気をもって一歩踏み出し、積極的に訪問活動などに当たってほしいと呼びかけています」と語る。

また、農家所得の向上に向けて、組合長みずから地元スーパーを訪れて地元産農産物をPRするトップセールスに乗り出している。「いるま野の農産物は多様な販売ルートがありますが、実は地元スーパーにあまり並んでいない実態もあります。物流2024年問題もありますし、市場取引中心だった野菜を地元に本店があるスーパーに搬入することで運賃負担などが減って農家の手取り収入も増え、地産地消やSDGsにもつながります」と意欲を示す。そのため消費者ニーズの高いサラダ関係の生産を増やすことも農家と話し合っていきたいと語る。

こうした取り組みを通して地元の消費者とのつながりも深める狙いだ。「地元の野菜に触れることで農協の存在を身近に感じていただけると思います。農業体験なども行っていますが、農協の存在が地域に見える取り組みを積極的に展開して農協ファンを増やしていきたいと考えています」と抱負を語った。

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