【新組合長に聞く】JA静岡市(静岡県)三津山組合長「少量多品目で各部会強化を 組合員との関係再構築も」2023年7月24日
今年新たに就任したJAの組合長に、直面する課題や今後の抱負について聞く「新組合長に聞く」。今回は6月22日に選任されたJA静岡市(静岡県)の三津山定組合長に聞いた。
JA静岡市 三津山定組合長
三津山組合長は、課題について「最重要なのは農業所得の向上。組合員の高齢化で担い手が不足する中、販売力を強化しながらいかに後継者を育てていくかが課題です」と強調する。
こうした課題に対し、まず同JAの少量多品目の特徴も踏まえながら対応したいと話す。「お茶や柑橘、イチゴ、ワサビ、自然薯など、大産地といえない中で生産者は限られた農地で頑張っています。それぞれ生産部会があるので部会ごとに生産や販売強化などの取り組みに力を入れていきたい」。また、担い手確保に向けては、「集約化できる部分を進めて任せられるコア組合員をしっかりサポートしていく。さらに新規就農者や准組合員を対象とした農業塾なども開いており、興味のある人にはファーマーズマーケットに出荷できるところまで支援して、新たな担い手を確保することも進めたいと考えています」と述べた。
さらにコロナ禍で希薄になった組合員との関係強化も図りたいと話す。「さまざまな行事がなくなり、組合員に『私の農協』という意識が薄くなってきた面があると思います。元々農協は生活や営農などの課題をみんなで解決する協同組合であるという原点に立って対話を増やし、意思を反映しながら組織基盤を強化したいと考えています」と抱負を語った。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日