【新組合長に聞く】JAハイナン(静岡県)八木組合長「創意工夫で生き残りを 茶園畑地化のモデル事業を展開」2023年8月3日
今年新たに就任したJAの組合長に、直面する課題や今後の抱負について聞く「新組合長に聞く」。今回は6月23日に選任されたJAハイナン(静岡県)の八木達良組合長に聞いた。
JAハイナン
八木達良組合長
八木組合長は課題について、農家の高齢化に伴う農業従事者の減少や荒廃地の増加を挙げる。「少子高齢化など社会的環境の変化に伴う構造的な課題に加えて、さらに直近では肥料や燃油など生産資材の高騰などもあって急激に厳しい環境に置かれています」と語る。
こうした状況だからこそ「今まで以上に従来の手法だけでなく創意工夫をしないと生き残れないと考えています」と強調し、新たな取り組みへの意欲を示す。
大きな挑戦の1つが茶園の畑地化による新規作物の生産振興だ。約2haを園芸団地としてシャインマスカットやイチゴづくりなどを進めるモデル事業がスタートしている。「新規就農者など担い手を確保する意味でも生活の糧をきちんと得られ、やりがいを感じられる事例を作ることが大切です。既存の農家に新規就農者も入っていますが、令和7年ごろに成果が出始めるのでぜひこれを成功させたい」と語気を強める。
一方で販売取扱高の多くを占める基幹作物のお茶の振興も欠かせないと述べた。「ブランドの茶葉生産農家を支援するとともに、ドリンク茶の需要が高まる中で飲料メーカーへの原料提供も進めています。両面で力を入れていきたいと考えています」と抱負を語った。
重要な記事
最新の記事
-
【年頭あいさつ 2025】国際協同組合年機に反転 村上光雄 一般社団法人 農協協会会長2025年1月2日
-
【年頭あいさつ 2025】基本法理念 実現の時 江藤拓 農林水産大臣2025年1月2日
-
【年頭あいさつ 2025】基本法の具体化に全力 山野徹 全国農業協同組合中央会 代表理事会長2025年1月2日
-
食と農を未来へつなぐ【年頭あいさつ 2025】折原敬一 全国農業協同組合連合会 経営管理委員会会長2025年1月2日
-
【年頭あいさつ 2025】利用者本位の活動基調に 青江伯夫 全国共済農業協同組合連合会 経営管理委員会会長2025年1月2日
-
【年頭あいさつ 2025】つながり強化戦略推進 奥和登 農林中央金庫 代表理事理事長2025年1月2日
-
【年頭あいさつ 2025】医療、福祉の充実に一丸 長谷川浩敏 全国厚生農業協同組合連合会 代表理事会長2025年1月2日
-
【年頭あいさつ 2025】『家の光』創刊100周年 JA教育文化活動支援に尽くす 栗原隆政 (一社)家の光協会 代表理事会長2025年1月2日
-
【石破総理 新春インタビュー】政治の大転換期、新たな農業政策へ どう一歩踏み出すか(2)2025年1月1日
-
【石破総理 新春インタビュー】政治の大転換期、新たな農業政策へ どう一歩踏み出すか(3)2025年1月1日
-
【石破総理 新春インタビュー】政治の大転換期、新たな農業政策へ どう一歩踏み出すか(4)2025年1月1日
-
2025年度 農林水産関係予算 2兆2706億円 前年より20億円増2024年12月27日
-
【特殊報】モモほ場で「モモ果実赤点病」県内で初めて確認 愛知県2024年12月27日
-
【特殊報】ブドウにシタベニハゴロモ 県内の果樹園地で初めて確認 富山県2024年12月27日
-
【注意報】かぼちゃにアブラムシ類 八重山地域で多発 沖縄県2024年12月27日
-
米輸入めぐるウルグアイ・ラウンド(UR)交渉 過度な秘密主義に閣僚も「恥」 1993年外交文書公開2024年12月27日
-
1月の野菜生育状況 さといも以外の価格 平年を上回る見込み 農水省2024年12月27日
-
(416)「温故知新」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年12月27日
-
東京23区の12月の消費者物価 生鮮食品の前年同月比は2桁増2024年12月27日
-
JA全農あきたがスマート農業研修会 農機・担い手合同は初2024年12月27日