十分な事前準備が成功のポイント 日本政策金融公庫の他産業からの農業参入調査2013年2月15日
日本政策金融公庫の農林水産事業は他産業からの農業参入について調査し、その結果から分析した成功のポイントを2月13日公表した。
調査対象は野菜生産で農業参入した同公庫の融資先27社。同公庫が23年度に実施した他産業からの農業参入アンケート調査で農業参入時の経営課題として多く挙げられた(1)農業技術の取得(2)農産物の販路開拓(3)農地の確保(4)資金繰りの4点についてどのように対応したかを聞いた。
4つの経営課題からみた成功のポイントとして、(1)では参入前の研修でしっかり生産技術を習得することや、あらかじめ参入する地域で試験的な生産を行い、その地域に適した栽培方法を身につけておくこと。
(2)では、第三者の紹介では想定以上の造成費がかかったり生育に問題が生じる事例も見られることから、日照や用排水施設など諸条件を確認し作物の生産に適した農地を確保すること。
(3)では販路開拓を第三者に任せず積極的に営業に取り組むことや、売上が主力販売先に過度にならないよう複数の販路を確保しリスク分散を図ること。
(4)では経営が安定している本業などからの資金支援が受けられる態勢の整備、などとした。
全般的に農業経営の開始を急がず十分な事前準備を行っている企業は参入後も経営が安定している傾向にあるという。
(関連記事)
・林業・水産業分野の「農業経営アドバイザー」総勢25人に 日本政策金融公庫 (2013.02.05)
・農業経営アドバイザーが2000人超に 日本政策金融公庫 (2013.01.24)
・食品企業の農業参入に支持6割 政策金融公庫の消費者調査 (2011.02.18)
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