「農業メインバンク」として農業発展と地域貢献を誓う 第12回JAバンク全国大会2013年2月15日
農林中央金庫は2月24日、東京都内で第12回JAバンク全国大会を開いた。優績JAの表彰などを行ったほか、「わが国農業のメインバンクとして地域農業の発展に貢献する」などの内容の大会宣言を採択した。
◆100兆円に向け新スタートの年
開会のあいさつで農林中央金庫の河野良雄理事長は、昨年の国際協同組合年や東日本大震災への支援活動を通じて「地域に根ざしたわれわれ協同組合への期待はこれまで以上に高まっている」としながらも、震災からの本格的な復興に向けては道半ばの状況であり「今後も復興支援を最優先課題と位置づけ、被災地・被災者に寄り添いながら役職員一丸となって取り組んでいく」と述べた。
また、JAバンクについては中期戦略で、10年後に目指す姿として「食と農、地域社会へ貢献することで独自の存在感を発揮する」などの展開を目指していることを改めて強調したうえで、次期3か年計画ではJAの渉外・窓口営業力強化の取り組みや、利用者視点でのサービス提供の徹底などに取り組むとし、平成25年はJA貯金の「100兆円に向け新たなスタートの年としてさらなる飛躍をめざす」とした。 また、来賓のJA全中・萬歳章会長は「地域に欠かすことのできないライフライン」としてJAバンクが役割を発揮することを期待した。
JAバンク代表者全国会議の倉光一雄(JA福岡市代表理事組合長)議長は、他業態との競争がより厳しくなるなか、「選ばれ成長し続けるJAバンクであるため力を合わせて中期戦略の実践を」と呼びかけた。
大会では優績JAとして36JAが表彰されたほか、長年にわたり系統信用事業に貢献してきた69人が功労者表彰を受けた。
ゲストとしてJAバンクのCMに出演している松下奈緒さんがかけつけ「全国各地で仕事をしていますがJAバンクを見つけると自分のことのようにうれしい。これからも魅力を伝えていけるようがんばります」などと話した。
大会冒頭には6ブロックからそれぞれ大会宣言起草委員を選び大会宣言を作成、「わが国農業の発展と地域への貢献という基本的使命を果たすことを誓う」とする宣言を採択した。
(写真)
上:あいさつする河野理事長
下:ゲストで登場した松下奈緒さん
◇
【優績JA表彰】
《北海道・東北地区》
▽JA士幌町(北海道)
▽JAつがるにしきた(青森県)
▽JAみやぎ登米(宮城県)
▽JA大潟村(秋田県)
▽JA庄内たがわ(山形県)
▽JAしらかわ(福島県)
《関東・甲信地区》
▽JAつくば市谷田部(茨城県)
▽JAしおのや(栃木県)
▽JA佐波伊勢崎(群馬県)
▽JAあさか野(埼玉県)
▽JA東京あおば(東京都)
▽JA横浜(神奈川県)
▽JAフルーツ山梨(山梨県)
▽JA上伊那(長野県)
《北陸・東海地区》
▽JAにいがた南蒲(新潟県)
▽JA高岡(富山県)
▽JA小松市(石川県)
▽JAたんなん(福井県)
▽JAぎふ(岐阜県)
▽JA富士宮(静岡県)
▽JAひまわり(愛知県)
▽JA多気郡(三重県)
《近畿地区》
▽JA東びわこ(滋賀県)
▽JA京都(京都府)
▽JA大阪北部(大阪府)
▽JA兵庫南(兵庫県)
▽JAならけん(奈良県)
▽JA紀の里(和歌山県)
《中国・四国地区》
▽JAやすぎ(島根県)
▽JA岡山西(岡山県)
▽JA安芸(広島県)
▽JA東とくしま(徳島県)
▽JA西条(愛媛県)
▽JA土佐くろしお(高知県)
《九州・沖縄地区》
▽JA福岡市東部(福岡県)
▽JAやつしろ(熊本県)
▽JAはまゆう(宮崎県)
▽JA鹿児島いずみ(鹿児島県)
【大会宣言の要旨】
われわれJAバンクは、JA・信連・農林中金が一体となって地域・利用者のニーズに立脚した事業展開の徹底に取り組む「JAバンク中期戦略」の実践を通じて、わが国農業の発展と地域への貢献という基本的使命を果たすことを誓い、以下3点をここに宣言する。
●わが国農業のメインバンクとして、各事業と連携のうえ担い手経営体などへの訪問活動により多様なニーズを捕捉し的確に対応することで地域農業の発展に貢献する。
●JAの渉外・窓口営業力強化の取り組みやCS改善プログラムの実践などにより、利用者視点でのサービス提供を徹底していくとともに、これをJAバンク全体で実現するための事業運営体制を確立する。
●事業堅確性の向上にむけた取り組みなどを通じ、業務運営の自己改善力をよりいっそう高め、地域・利用者からの信頼に応える。
第12回JAバンク全国大会
(関連記事)
・40年ぶりの新規支店 農林中金千葉支店がオープン (2013.02.13)
・被災した9JA・JFへの支援 農林中金が概要まとめる (2013.02.06)
・「待つより、出向く」被災漁協に可動式端末 農林中央金庫 (2013.02.05)
・JA貯金、90兆円を突破 農林中金 (2013.01.30)
重要な記事
最新の記事
-
米農家の「時給」 23年も厳しく 農業経営統計調査(確報)から試算 「欧米並みの所得補償」必要性を示唆2025年4月7日
-
米屋の廃業が2年連続で増加 約2割が「赤字」帝国データバンク2025年4月7日
-
JAとうと上野町支店がオープン、3月17日から営業開始 JA全農岐阜2025年4月7日
-
小学生以下の卓球大会を応援「全農杯2025年全日本卓球選手権大会」開催2025年4月7日
-
岐阜県育成品種のイチゴ 「美濃娘」使ったラングドシャ JAぎふ2025年4月7日
-
メロン、お茶、かりんとう、めんべい 管内の恵みが多彩な加工品に JA菊池2025年4月7日
-
希少な辺塚だいだいとジュースとソーダに 「きもつき浪漫」はサツマイモの産地が極めた本格いも焼酎 JA鹿児島きもつき2025年4月7日
-
原木シイタケ 収穫が最盛期 JA阿蘇2025年4月7日
-
茨城県のブランド豚「ローズポークロース特価キャンペーン」実施中 JAタウン2025年4月7日
-
「第54回 東京都農業祭~植木部門~」12日・13日に開催 JA東京中央会2025年4月7日
-
【今川直人・農協の核心】全中の復権2025年4月7日
-
土壌の砕土率をリアルタイムで計測するシステムを開発 農研機構2025年4月7日
-
兵庫県丹波市立「農(みのり)の学校」第7期生入学式 10~60代の受講生8名 マイファーム2025年4月7日
-
生物多様性方針を策定しネイチャーポジティブを促進 ワタミ2025年4月7日
-
日本の美しい農村、未来へ「丹波篠山国際博」スタート2025年4月7日
-
地産地消の取り組み 冷凍食品「北海道産ぶりのフライ」発売 無印良品2025年4月7日
-
再販のたび完売の遮熱帽子「ウルトラライトハット」シリーズ全3種類を販売開始 丸福繊維2025年4月7日
-
ガーデニングをより楽しく『よくわかる植物の病害虫 防ぎ方・なおし方』発売2025年4月7日
-
「スキーポン」米・農業資材卸大手と現地代理販売契約を締結 アクプランタ2025年4月7日
-
【役員人事】森紙業株式会社(4月1日付)2025年4月7日