経常利益1435億円 農林中金26年度半期決算2013年11月22日
農林中央金庫は11月22日、2013年度半期決算を発表した。単体の経常利益は1435億円と前年同期と同水準となり、目標の1000億円前後を確保した。
河野良雄理事長はこの半年間の市場環境について「株価は経済動向を反映して堅調に推移、グローバル経済は全体として緩やかな回復基調だったが、米国の量的緩和縮小の動向など先行き不透明感は強く予断を許さない状況になっている」としながらも、適切で機動的な財務運営に努めたことで経常利益目標を確保したと話した。
経常収益は6122億円。うち資金運用収益は株価上昇と円安の影響で前年同期比821億円増の4527億円となった。 一方、資金調達は金利低下で前年同期比で73億円減となるなど経常費用は4687億円となった。この結果、経常利益は同41億円増の1435億円となった。
純利益は同109億円減の1158億円となった。
河野理事長は下期について「経済回復基調にあるが不透明感が強い」としながらも経常利益1000億円目標は変わらないこととした。
自己資本比率(単体)は普通出資等Tier1比率17.09%(3月末比1.11%増)、Tier1比率17.24%(同1.14%増)で総自己資本比率は24.67%(同0.9%増)となり、高水準を維持している。
会見では業務について最優先課題である被災地復興への対応とあわせて農林水産金融の取り組みに注力してきたとして、系統と農林漁業成長化支援機構が共同で農林水産業協同組合ファンドを立ち上げ、11月に第一号案件への投資を決定したことや、JA全農と農林中金、みずほ銀行の三者が連携し日本の農業、食品関連産業の競争力強化に向けた研究会を立ち上げていることも強調した。そのうえで12月20日に創立90周年を迎えることから「100周年に向けて、農林水産業と食の発展や地域の活性化に貢献する取り組みに率先して取り組んでいきたい」と語った。
(写真)
会見する河野理事長(左)と高橋専務
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