【決算】純損失358億円 日本公庫2014年6月5日
日本政策金融公庫は6月3日、平成26年3月期決算を発表した。
経常収益は、中小企業事業の信用保険等業務勘定で保険引受収益が4118億円となり、同勘定の経常収益が4150億円と前期末比1421億円増えたことなどがあり、全体でも同1227億円増の7882億円だった。
一方、経常費用は資金調達費用1328億円、保険金支出5370億円などで計8240億円となり、経常損失は前期末に比べて2500億円改善され、358億円となった。これに特別損益を含めた当期純損失は359億円だった。
資産は前期末比7677億円減の24兆6534億円で、このうち貸出金残高は同5718億円減の20兆6604億円。負債は借用金16兆3971億円、社債2兆584億円、保険契約準備金1兆3713億円などほぼすべての項目で減ったため、同1兆910億円減り20兆1456億円だった。そのため、純資産は3233億円増えて、4兆5077億円となった。
このうち、農林水産事業は、農業者向けスーパーL資金、農林漁業セーフティネット資金などの貸し出しに努めたが、資金運用収益は前期末比8.1%減の587億円だった。ただし、経常費用も同程度減り581億円だったため、特別損失を含めて当期純利益は0円となった。
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