「評価基準を見える化して共有」 共済事務インストラクター全国交流集会 JA共済連2016年10月25日
JA共済連は10月20日と21日、組合員・利用者の窓口のJA支店担当者の支援や指導を行うJA職員「共済事務インストラクター」の全国交流集会を、千葉県のJA共済幕張研修センターで開いた。94人が参加し、「組合員・利用者の満足につながる共済事務を目指して」をテーマに意見交換や情報共有を行った。
JA共済連は顧客満足度(CS)の向上と利用者対応力の強化への取り組みの一環としてこの交流集会を毎年開いている。今年は、全国から共済事務インストラクター94人が参加。
開会に当たり、高橋豊事務企画部長が「JA共済の発展のために、普及推進の強化と事務の改善・効率化は重要な課題。中核を担うのが、共済事務インストラクターの皆様。JAとJA共済連が一丸となって取り組む必要がある」と激励をおくった。
体験発表を甲田純子さん・JAぎふ(岐阜県)、内田美香さん・JA兵庫南(兵庫県)が「支店担当者への指導上の工夫」をテーマに行った。
甲田さんは、「全支店を同じ視点から見るために、点検表を作っている。指導した部分が改善されたか確認するためにも、現場に赴くことが大切」と話し、「年度初めに年間スケジュールを提示するなど、『忙しい』を言い訳にしない工夫が必要」と自らが行っている工夫を伝えた。
内田さんは「支店担当者の悩みに寄り添い、状況を把握したうえでの指導を心がけている」と話した。
体験発表後は分科会が行われ、支店巡回頻度や新任担当者への指導方法などについて語られた。たとえば、新任窓口担当者が契約者対応中に電話照会で質問を受けた場合、その場で回答方法を指導するが、契約者対応が落ち着いたら、再度連絡して改めて説明をする。他にも支店巡回の場合は数人で担当し、事務点検項目をチェックシート化して、事務インストラクター全員の指導・評価基準を見える化・統一化している、などがあった。
共済事務インストラクターはJA支店の担当者に組合員・利用者からの各種申し出時の対応方法などの支援や指導を行うJA職員のこと。平成28年9月30日時点で3402人いる。
(写真)全国交流集会、あいさつした高橋豊事務企画部長、右から体験発表した甲田さん・内田さん、分科会
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