農業景況DI大幅下落 設備投資は過去最高2018年9月26日
日本政策金融公庫農林水産事業によると平成30年上半期実績の景況DIは、過去最高を記録した平成29年通年実績から17.9ポイント下落し3.3となった。また30年通年の景況DIは、業種全般で慎重な回答が多く、29年より33.6ポイント低下し▲12.3とマイナスに転じる見通し。設備投資景況DIは過去最高だった。
上半期の販売単価DIは25.2から▲7.9に下落した。これに加えて生産資材や労賃などの生産コストが上昇し、収支・資金繰りが悪化した。一方設備投資DIは14.2となり、29年の過去最高値(3.6)を大幅に更新した。設備投資によって業務の効率化が進み、労働力不足などの課題に対応することで、農業の生産性の向上が期待される。
畜産が、比較的高い価格帯にあることから景況DIがプラス値を維持。耕種は全般的に低下しているが、29年に引き続き相場が好調な果樹や畑作はプラス値を維持している。他方施設園芸、茶、きのこ、施設花きの景況DIはいずれもマイナスになった。特に茶は相場が過去最低の水準に下落しており、景況DIは大幅に悪化した。
30年通年見通しは、夏場の天候不順で作柄が不安視される畑作や露地野菜、政策の大きな見直しが行われた稲作も、今後の先行き不安や足元の販売価格が低下傾向にあることから景況DIは低下し、マイナスに転じる見通しとなっている。
(関連記事)
・農業景況DIは過去最高を更新 日本公庫(18.03.22)
・【インタビュー・石破茂・自民党衆議院議員に聞く】農業の潜在力がこの国を創る(17.12.08)
・若い世代ほど農業体験に興味 日本公庫が調査(14.10.01)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日