十勝農協連など5件に助成 みらい基金2018年12月19日
農業や林業、水産部門で新しい事業に挑戦する法人に助成金を出す「農林水産業みらいプロジェクト」の平成30年度助成対象が決まった。農林中央金庫が拠出する「農林水産業みらい基金」の事業で、全国各地90件の応募の中から5件が選ばれた。
農林水産業みらい基金はJA、JF、JForestグループの一員の農林中金から200億円の基金拠出を受け4年前に設立された。農林水産業と食と地域のくらしへの貢献に向けて、創意工夫にあふれた取り組みにチャレンジする農林水産業者を後押しする。助成金は返済の必要はない。特に地域への波及力のあるモデル的な事業に期待し、助成する。
今年は6月から7月にかけ一般公募があり、合計90件の中から5件が選ばれた。助成金の総額は7億4442万円。
十勝農協連(北海道帯広市)は、既存の営農支援情報システムをより高度化させ、同会内外で蓄積されたデータを活用しつつ、生産現場での課題解決を図る取組みが認められた。具体的には生産者が害虫・病変画像をスマートフォンで撮影、送信しAIが病害虫を判定。そこで適切な対応が取れ、マッピングシステムと連携し病害虫発生地点を情報公開することで地域全体への注意喚起も可能になった。
また、JAびえい(北海道美瑛町)は、町内3km四方ごとに気象情報収集センサーを配置し、リアルタイムで管内生産者に情報発信することで、収穫適期の把握、各種管理作業の判断、気象予測や防災への活用等を通じ農業生産性の向上を図る取組みが認定された。
このほか決定した助成先とテーマは次の通り。
▽萩アグリ(株)「"萩市東部地域"みらい活性化プロジェクト」▽(一社)天川村フォレストパワー協議会「木の恵みと生きる陀羅尼助の郷、天川村の豊かな未来 」▽魚津漁協「地域力で構築する広域的連携による自立型セーフティネット」
(関連記事)
・豊穣の秋を祝い「アグリフェスタ」開催 JAながの(17.10.18)
・河野 良雄 氏(農林中央金庫 代表理事理事長)(15.01.01)
・JAえちご上越など6件に助成 みらい基金(14.12.12)
・農林水産業みらい基金を設立 農林中央金庫(14.03.26)
重要な記事
最新の記事
-
飼料用米多収日本一 山口県のあぐりてらす阿知須 10a当たり863kg2025年3月3日
-
【特殊報】ナシ胴枯細菌病 県内で初めて発生を確認 島根県2025年3月3日
-
政府備蓄米売り渡し 入札 3月10日に実施 農水省2025年3月3日
-
新潟県の25年産米概算金「コシ2.3万円」 早期提示に歓迎の声 集荷競争、今年も激化か2025年3月3日
-
米の集荷数量 前年比23万t減に拡大 農水省2025年3月3日
-
米価高騰問題への視座【森島 賢・正義派の農政論】2025年3月3日
-
【次期家畜改良目標】低コスト、スマート農業重視 酪農は長命連産、肉牛は短期肥育2025年3月3日
-
【改正畜安法の現状と課題】需給対策拡大が焦点 問われる「国主導」2025年3月3日
-
あなたたちは強い〝武器〟を持っている JA全国青年大会での「青年の主張」「青年組織活動実績発表」講評 審査委員長・小松泰信さん2025年3月3日
-
JA農業経営コンサルタント 15人を認証 全中2025年3月3日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年3月3日
-
農業用バイオスティミュラント「エンビタ」とは 水稲育苗期にも効果 北興化学工業2025年3月3日
-
アミューズメント施設運営「ティスコ」株式を譲受 農林中金キャピタル2025年3月3日
-
「2025ローズポークおいしさまるごとキャンペーン」でプレゼント 茨城県銘柄豚振興会2025年3月3日
-
福岡ソフトバンクホークスとのオフィシャルスポンサー契約更新 デンカ2025年3月3日
-
ファーマーズ&キッズフェスタ2025 好天で多数の参加者 井関農機は農業機械体験2025年3月3日
-
【今川直人・農協の核心】産地化で役割が高まる農協の野菜取り扱い2025年3月3日
-
野菜がたっぷり食べられるカレー味「ケンミンカレー焼ビーフン」新発売2025年3月3日
-
第164回勉強会『海外市場での植物工場・施設園芸の展開』開催 植物工場研究会2025年3月3日
-
春の山梨の食材の魅力を伝えるマルシェ 5日から国分寺マルイで開催 雨風太陽2025年3月3日