自転車保険への関心、20~30代が高く 自転車保険加入義務化でアンケート 共栄火災2020年3月26日
東京都では、今年4月から条例で自転車保険への加入が義務化される。それに合わせ、共栄火災は東京都在住の20歳以上の1110人を対象に「自転車保険加入義務化条例についての認知度に関する調査」を実施した。
調査は、自動車の運転免許を持っている人と、持っていない人双方の立場から聞き、比較した。
その結果、昨今の高齢者による自動車事故や、あおり運転などを反映し、免許保有者の方が都条例の認知や自転車保険への関心の高さがみられた。事故防止に向けた自転車の「免許制」「車検制度」導入の必要性も強く感じている傾向があり、特に20~30代の若年層にその傾向が強かった。
<調査結果サマリー>
◎20代~30代の免許保有者が都条例や自転車保険に高い関心
免許保有者の59.5%が条例の施行を知っており、自転車保険も6割以上が加入意志を示した。特に、20代の免許保有者は80.2%が、30代の免許保有者は61.3%が条例の施行を知っており、自転車保険も20代の免許保有者は6割近い57.7%が「すでに加入」している実態が明らかになった。
◎自転車運転の「危ない」ワースト5
危険を感じる運転としては、免許保有者、非保有者を問わず、「急な飛び出し」が全体の70%を占めた。続いて「スマートフォン・携帯電話のながら運転」(同61.2%)、「傘を差しながらの運転」(同52.9%)、「信号無視」(同50.1%)、「ヘッドフォン・イヤフォンのながら運転」(同46.7%)、「夜間の無灯火運転」(同46.7%)と続いた。
◎自転車の「免許制」に20~30代の免許保有者が賛成
自転車事故の防止策トップ3は、「違反の取り締まりの徹底」(全体の53.6%)、「学校での交通教育の徹底」(同47.8%)、「交通標識・自転車専用レーンや道路の整備」(同43.2%)だった。この結果を受け、自転車の免許制について聞くと、免許保有者では2人に1人が「必要だ」(53.5%)と回答。その半数近い45.5%が「小学校低学年」から導入すべきと答えた。
免許制の導入については、都条例の認知や自転車保険への関心と同様に、20代の免許保有者は73.9%が、30代の免許保有者は58.6%が「必要」と答えた。非保有者の20代(43.2%)、30代(38.7%)と比べると意識の差がみられた。
◎「車検制度」の導入に20~30代の免許保有者は「必要」
免許保有者、非保有者を問わず、自転車の「車検制度」は「必要だ」と答えたのは全体の42.9%。「必要ない」の39.2%を上回った。特に、免許保有者は「必要だ」(47%)が「必要ない」(40.2%)を上回った。
免許保有者、非保有者別にみると、20代の免許保有者の73%が、30代の免許保有者では56.8%が導入を必要と答えた。非保有者と比べると、20代(43.2%)で30ポイント、30代(36%)で20ポイントの意識差があった。
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