社会課題解決 ローンで支援-農林中央金庫2020年5月12日
農林中央金庫は5月11日、企業によるCO2削減などの社会課題解決に向けた取り組みを促進し、企業価値向上をサポートすることを目的としたローン商品「サステナビリティ・リンク・ローン」の取扱いを開始すると発表した。
このローンは資金使途を限定せず、貸付先企業のサステナビリティ目標をふまえてサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPTs)を設定してローンを組むという商品。
たとえば5年後のCO2削減目標を掲げ、それが実現できた場合は金利を低下させるなど、貸付条件と企業のSPTs達成状況を連動させる。このようにSPTs達成の動機づけを促進することで環境面、社会面から持続可能な事業活動と成長を支援することをめざす。「企業が事業として社会課題解決に取り組むことができる」(農林中央金庫)。
この商品はローン市場の拡大をめざす国際的な金融機関の団体であるローン・マーケット・アソシエーションなどが制定した原則や設定する目標などをもとに、外部機関から意見を聞きローンを組成する。外部機関は日本格付研究所、格付投資情報センターを予定している。
農林中央金庫はこの商品を通じて環境・社会課題の解決に挑戦する企業などを支援するとともに、事業活動を通じてSDGsの実現をはじめとするサステナブル経営を推進していくとしている。
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