コロナでリーマンショック超える過去最大の損失 日本公庫2020年12月3日
日本政策金融公庫は令和2年9月中間決算を11月27日に公表。当期決算における純利益は前期比6673億円減少し、6631億円の損失となった。2009年にリーマンショックの影響を受けて、過去最大の損失を記録した2009年の5762億円を上回った。
当期中間決算は経常収益2685億円(前年同期2579億円)、経常利益▲6631億円(同43億円)、純利益▲6631億円(同42億円)となった。新型コロナウイルスの影響による取引先の倒産に備え、多額の費用を計上したことが響いた。
農林水産事業(農林水産業者向け業務勘定)は、資金運用収益120億円の計上等によって経常収益は261億円となり、経常費用は資金調達費用93億円、貸倒引当金繰入額74億円の計上等で261億円だった。特別損失を含め、所要の政策コストとして政府補給金収入138億円を計上し、中間純利益は0円となった。
また、新型コロナウイルス感染症関連の融資は、10月末の時点で約69万件(約11.8兆円)は決定済。融資決定件数は平時(平成30年度)の約31万件、リーマンショック時の約50万件を上回っており、今後も増加傾向が続くとみている。
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