JAグループと連携 流通業務支援のkikitoriへ出資 農林中金イノベーション2021年1月15日
グローバル・ブレイン(株)が運営する、農林中金イノベーション投資事業有限責任組合(NCIF)は、農業生産者と流通事業者双方の流通業務をDXする「nimaru」を展開する(株)kikitori (東京都文京区)へ3000万円の出資を実施。kikitoriは、既存事業拡大とJAグループとの連携により事業推進を加速する。
農業流通業界では、近年の流通構造の変化や働き方改革などの影響により、流通現場におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の要請が高まっている。
出荷者と流通事業者をつなぐ農業流通特化型SaaS「nimaru」は、電話やFAXによるやり取り、手書きの書類作成や情報の手入力など流通現場で、従来のアナログな手法を用いずに、スマホなどの端末を使って日々の取引業務の効率化、見える化をサポートする農業流通現場の新たなDXインフラを提供。特に、LINEを使ったシンプルなUI/UX、流通事業者の基幹システムと連携した業務の大幅な自動化を特徴としており、2019年10月のリリース以来、導入事業者数が拡大している。
今回調達した資金は、農業流通業界のDXを支援する既存事業の拡大と農業流通分野で大きな役割を担うJAグループを網羅するサービスの開発と、それに伴う組織の拡充へと継続投資する。
グローバル・ブレインはkikitoriの農業流通領域での深い知見と同領域のDXに向けた強い熱意を高く評価し、出資を決めた。出資を通じて、kikitoriが農業流通領域のDXを進め、日々の暮らしや農業従事に社会的価値をより提供していけるよう、積極的に支援を行う。
農林中央金庫執行役員デジタルイノベーション推進部の荻野浩輝部長は「kikitori社は、依然としてFAXや手書き伝票が主流の青果流通業界に革新をもたらすものと期待しており、(CEOの)上村聖季さんの徹底的に現場に寄添って課題解決に取り組む志に強く共感している。共に青果流通のDXに挑戦していく」とコメント。また、 グローバル・ブレインの百合本安彦社長は「デジタル化が進まない流通インフラのDXという課題に真正面から取り組み、青果の生産者にも卸売市場にも価値を創出できる稀有な企業。ファンドの出資とJAグループとのアクセラレータープログラムでの協業を通じて、青果流通DXを一層加速していくことと確信している」と話している。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】小麦、大麦に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2025年4月22日
-
米の海外依存 「国益なのか、国民全体で考えて」江藤農相 米輸入拡大に反対2025年4月22日
-
【地域を診る】トランプ関税不況から地域を守る途 食と農の循環が肝 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年4月22日
-
JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト 子育て、災害、農業のチームが事業構想を発表(1)2025年4月22日
-
JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト 子育て、災害、農業のチームが事業構想を発表(2)2025年4月22日
-
米の品薄状況、備蓄米放出などコラムで記述 農業白書2025年4月22日
-
農産品の輸出減で国内値崩れも 自民党が対策提言へ2025年4月22日
-
備蓄米売却要領改正で小売店がストレス解消?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月22日
-
新入職員が選果作業を体験 JA熊本市2025年4月22日
-
JA福岡京築のスイートコーン「京築の恵み」特価で販売中 JAタウン2025年4月22日
-
米の木徳神糧が業績予想修正 売上100億円増の1650億円2025年4月22日
-
農業×エンタメの新提案!「農機具王」茨城店に「農機具ガチャ自販機」 5月末からは栃木店に移動 リンク2025年4月22日
-
「沸騰する地球で農業はできるのか?」 アクプランタの金CEOが東大で講演2025年4月22日
-
「ホテルークリッシュ豊橋」で春の美食祭り開催 東三河地域の農産物の魅力を発信 サーラ不動産2025年4月22日
-
千葉県柏市で「米作り体験会」を実施 収穫米の一部をフードパントリーに寄付 パソナグループ2025年4月22日
-
【人事異動】杉本商事(6月18日付)2025年4月22日
-
香川県善通寺市と開発 はだか麦の新品種「善通寺2024」出願公表 農研機構2025年4月22日
-
京都府亀岡市と包括連携協定 食育、農業振興など幅広い分野で連携 東洋ライス2025年4月22日
-
愛媛・八幡浜から産地直送 特別メニューの限定フェア「あふ食堂」などで開催2025年4月22日
-
リサイクル原料の宅配用保冷容器を導入 年間約339トンのプラ削減へ コープデリ2025年4月22日