バーチャル・リアリティーの林業安全教育ツール第2弾 全森連、農林中金2021年6月3日
全国森林組合連合会と農林中央金庫は、林業の労働安全性向上を目的に、昨年度から新たな教育ツールとして「林業安全教育 360VR(バーチャル・リアリティー) 他人伐倒編」を導入。今回、利用者の声を踏まえた第2弾を制作し、林業現場の危険な行為についての有効な教育ツールとして広く普及させていく。
第2弾の「チェーンソー作業 キックバック編」
林業における産業別死傷者千人率(千人あたりの死傷者数)は、20.8人(2019年度時点、全産業平均の約9倍)と非常に高い水準にあり、林業従事者を確保するうえで、労働安全性の向上が必須の課題となっている。
こうした環境を背景に、森林組合と農林中金は2015年度から「林業労働安全性向上対策事業」を開始し、安全装備品の購入費用助成を行っている。
昨年度は同事業を拡充し、林業の担い手やさらなる労働安全性向上に役立つ新たなツールとして、「林業安全教育 360VR チェーンソー作業 他人伐倒編」を導入した。森林組合系統をはじめ、「緑の雇用」事業の委託期間や行政、教育機関などで、新規就労者向けの研修資材と活用されている。
今回その第2弾として、「チェーンソー作業 かかり木処理編」、「同 キックバック編」を制作。林業従事者にとって、基本的な作業のチェーンソー作業の中でよく発生しうる事象と事故を再現している。
森林組合と農林中金は、「林業現場の危険な状況を疑似体験してもらい、危険な行為についての有効な教育ツールとして活用してほしい」をコメント。林業の労働安全性向上や新たな担い手の確保、森林整備などの取り組みを通じた、森林・林業のSDGsの実現に貢献していくとしている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(131)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年3月1日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(48)【防除学習帖】第287回2025年3月1日
-
農薬の正しい使い方(21)【今さら聞けない営農情報】第287回2025年3月1日
-
【青年大会特集座談会】国の礎「食」を支える自負を(2)京大藤井聡教授・田中均組合長・久保田治己氏2025年2月28日
-
【青年大会特集座談会】国の礎「食」を支える自負を(3)京大藤井聡教授・田中均組合長・久保田治己氏2025年2月28日
-
【米の食味ランキング】猛暑・残暑で西日本のランク落ち目立つ 徳島南部コシヒカリは初の「特A」2025年2月28日
-
【JA全国青年大会】JA青年の主張 最優秀賞に谷本弾さん(JAあきた北青年部)2025年2月28日
-
全農 政府備蓄米入札への応札方針決める2025年2月28日
-
(424)「米国農務省の長期見通し」雑感【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月28日
-
大谷翔平選手が「ファミリーマートおむすびアンバサダー」就任「ぼんご監修おむすび」新発売2025年2月28日
-
東北農林専門職大学、南東北クボタと「スマート農林業」で連携協定締結 山形県新庄市2025年2月28日
-
【役員人事】JA三井リース(4月1日付)2025年2月28日
-
「令和7年2月17日からの大雪」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年2月28日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」のJクレジットを媒介 農林中金2025年2月28日
-
農機の装備や販社連携、オンライン企画一体で農作業安全を推進 クボタ2025年2月28日
-
チラシやHP、SNSで農作業の安全を啓発 体験型研修も実施 ヤンマーアグリ2025年2月28日
-
安全装置を採用、機種別広報で農作業安全を啓発 三菱マヒンドラ農機2025年2月28日
-
農業女子プロジェクトや社外研修でも農作業安全を啓発 井関農機2025年2月28日
-
農業用窒素固定菌資材「エヌキャッチ」 キャンペーン ファイトクローム2025年2月28日
-
【役員人事】雪印メグミルク(4月1日付)2025年2月28日