日本包装リースと資本業務提携 営業基盤を強化 JA三井リース2021年6月30日
JA三井リースは6月28日、国内唯一の包装機械主力の専門リース会社、日本包装リース(東京都中央区)の発行済株式(自己株式を除く)の55.6%を取得。これにより、日本包装リースはJA三井リースの連結子会社となる。
日本包装リースは、包装分野における高い専門性を武器に、包装機械と食品機械関連メーカーの販売促進に貢献し、リース業界で独自のサービスを展開している。特に包装機械は、食品や日用品、医薬品などの分野で、品質や安全性を維持して流通するために不可欠で、長期保存や少量多品種に対応できる個包装化ニーズの高まりや、新興国を中心とした海外市場への拡大が期待される。
農林水産業、食品・流通分野や海外に強みがあるJA三井リースグループの一員となることが両社にとって最適であることから、株主の主体となっていた(一社)日本包装機械工業会の会員企業等からJA三井リースが株式を取得することになった。
日本包装リースは、既存の社内体制や社風を生かし、経営の独自性を維持・確保の上、日本包装機械工業会やJA三井リースグループとのシナジーを発揮。包装機械に加えて食品機械分野での専門性を高め成長をめざす。一方、JA三井リースは、業務提携や資本参加等を通じたパートナー戦略に今後も積極的に取り組み、中期経営計画の基本方針に掲げる「ビジネスモデル転換による専門領域の事業拡大」を推進する。
日本包装リースは、1974年に日本包装機械工業会の会員企業である包装機械メーカー等からの出資により設立。包装に関する「専門力」に注力し、パッケージングエンジニア専門課程を受講した営業マンを通じて、各種包装機械に関する高いノウハウ・知識を生かした商品サービスを提供している。今回の資本参加を契機に、日本包装リースは、JA三井リースが中期経営計画で掲げる「地域の農林水産業の成長に資するビジネスの加速」と「食品・流通等既存営業基盤の活性化」を実現するための戦略子会社として、事業プラットフォームの中核を担い、食を支える農業や産業の課題解決に貢献する。
なお、JA三井リースグループの一員となった後も、引き続き株主である日本包装機械工業会の会員企業や日本政策投資銀行は、JA三井リースと協力し日本包装リースの事業を支援する予定。
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