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高校での金融教育必修化へ 金融教育プログラムの提供を本格化 NVIC2021年7月9日

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農林中金バリューインベストメンツ(NVIC)の「おおぶね」ファンドマネージャーでCIOの奥野一成氏は7月6日、ゼロ高等学院(東京都港区)の2学期基礎教養「マネーリテラシー」で、投資教育のプログラムを開始した。

高校での金融教育必修化へ 金融教育プログラムの提供を本格化 NVIC

同プログラムは、3月に発売された書籍『15歳から学ぶお金の教養 先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか』(ダイヤモンド社刊)に準拠した内容。奥野氏が登壇する4回のセッションに生徒の自主学習による課題の取り組みやプレゼンテーションを共有することで、教科書的な「金融知識の習得」とは異なる、より実践的なプログラムとなっている。授業は、先生が一方的に生徒に向けて講義をするのではなく、生徒同士で議論、進行が行われるように進められ、「主体的・対話的で深い学び」を提供する同学院の教育方針に沿った内容。同プログラムでも奥野氏と生徒による対話型の授業を展開する。

初回講義終了後、生徒からは「時間のある高校生にとって一番の投資は自己投資であること、価値を感じる対象は人によって違うことなど、学びが多かった」、「お金の概念が全く変わった。投資とは自分の今後の人生を豊かにするものであるなど本質的なことが聞けた」、「今やっていることも投資であるということが分かり元気が出た」など前向きな感想があった。

農林中金バリューインベストメンツ(NVIC)の奥野CIO農林中金バリューインベストメンツ(NVIC)の奥野CIO

奥野氏は、「株式投資という"狭義の投資"以前にまずは、"広義の投資"を高校生に理解していただき、自身の行動全てが"投資"であることや、高校生にとって一番貴重な"時間"という資産をどのように"価値"に結び付けていくかを学んでほしい」とコメント。同プログラムは、その「時間」がどのように「自分の夢」や「未来」に繋がっているのかを本質的に理解するため、様々なワークを通じて体感できるプログラムになっているという。

同社は、"人材育成こそ最良の長期投資である"という信念の下、「投資」が日本で広く根付くよう、京都大学、東京大学、一橋大学、洛南高校、城北高校、N高等学校などで特別講義や授業を実施してきた。特に京都大学では、2014年度から経済学部で、寄附講義「企業価値創造と評価」を開設。同講義は「企業価値」をキーワードとして、アカデミックな視点、実務的な視点から論点を整理し、企業価値創造と企業価値評価の実際の取組みについて、企業経営者、運用者などの実務者が中心となってリレー方式で講義を行なった。

高校生向け授業は、2022年春からの高校での金融教育の必修化にむけて、改めてプログラムを開発し、その提供としては今回が初めての取り組みとなる。同社は、一般的な「金融教育」とは異なり、知識の増強だけではない様々なワークを通じて体感しながら学ぶことを主眼に、今後も継続的に他校へ向けて実施。同プログラムを通じて、価値を理解し、自ら価値を創造することを意識して行動できる次世代の人材を育てていく。

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