「農中森力(もりぢから)基金」第8回助成案件が決定 農林中金2022年3月15日
農林中央金庫は3月14日、「公益信託 農林中金森林再生基金」(通称:農中森力基金)の第8回助成案件を決定し発表した。また、同基金の第9回助成事業の募集を4月1日から開始する。
同基金は、森林施業の今日的課題の一つである「施業集約化」や「搬出間伐等」の取り組みをさらに加速化させるため、荒廃林の再生事業の中でも特に地域の模範となり、高い波及効果が見込まれる事業や先進性のある事業を重点的に助成し、地域の中核を担う林業事業体(非営利の法人)の事業実施態勢の整備をサポートするもの。第8回となる2021年度は19件の応募の中から7案件、計1億7500万円の助成が決まった。
決定案件は、アカマツ・スギ・広葉樹共有林の再生、ICT技術と路網整備効率化を通じた放置林解消モデルの確立、マテバシイ林の更新整備による森林の多面的機能の回復と生活環境の保全、急傾斜地における作業道活用による森林整備など。いずれもそれぞれの地域が抱えている特有の課題を解決し、これまでの取組みを一歩前に進めることにより、地域の中核を担う事業体としての事業実施態勢の整備を目指している。
今回、助成が決まった対象は、三八地方森林組合(青森県)、釜石地方森林組合(岩手県)、横手市森林組合(秋田県)、金山町森林組合(山形県)、千葉県森林組合(千葉県)北都留森林組合(山梨県)、一般社団法人吉野かわかみ社中(奈良県)の7事業体。
なお、同基金の助成は2018年度(第5回)までの予定だったが、森林経営管理制度の開始、森林環境税・森林環境譲与税の導入等森林・林業を巡る情勢に鑑み、2019年度以降についても対象事業を一部拡充し継続。間伐等を行っても再生が困難と見込まれる森林の更新を追加し、これまでと同様の枠組みで募集する。第9回となる2022年度の応募期間は、4月1日~6月30日。問合せ・申請請求は、以下全国森林組合連合会ホームページから。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日