食農ベンチャーキャピタルファンド「Ag Funder Fund IV」へ出資 農林中金2022年3月31日
農林中央金庫は、AgFunder Advisers LLC.が運営するアグテック・フードテック分野に特化した食農ベンチャーキャピタルファンド「AgFunder Fund IV」に、日本の金融機関で初めて出資契約を締結した。
「AgFunder Fund IV」を運営するAgFunder社は、アグテック・フードテック分野のイノベーションと投資情報に特化したメディアプラットフォーム。アグテック・フードテック業界やスタートアップ企業の成長支援を目的として、2013年に運営を始めた。その後、2017年から食農分野へのベンチャーキャピタル投資業務を始め、これまでに60社以上の食農スタートアップ企業へ投資している。
購読者10万人を超えるメディアプラットフォームのネットワークや、食農業界への知見、AIや機械学習などIT技術を駆使した企業発掘を通じ、投資先企業を支援。世界のアグテックとフードテックの分野で独自の地位を築いている。
同ファンドは、北米シリコンバレーとシンガポールに拠点があり、北米、欧州、アジア(日本を含む)を中心にグローバルを対象地域として、アグテック・フードテック領域の有望なスタートアップ・ベンチャー企業への投資を進める予定。
同ファンドの主要な投資テーマは、①農業オートメーション、②カーボン吸収、③医薬食品、④Eコマース・流通、⑤代替タンパク、⑥施設園芸、⑦フードサービス、⑧サプライチェーン・ロジスティクス、⑨イノベーションフード、⑩農地管理プラットフォーム、⑪農業バイオテック等。広範な領域への投資を予定しており、食の持続性への貢献が期待される。
農林中金は、同ファンドへの出資を通じ、海外のアグテック・フードテック領域における最先端の動向を把握。また、ファンド投資先企業と農林中金の取引先の生産者や食品関連企業との事業連携を進める。さらに、海外の先進的なノウハウを日本に還元することで、日本の農林水産業や食品関連産業の成長をめざす。
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