「たすけあい」に関する意識調査を実施 6割以上が「たすけあう」と回答 全労災2022年10月17日
こくみん共済 coop 〈全労済〉は10月5日~7日、「たすけあいの日」の10月15日に向けて、「たすけあい」に関する意識調査を実施した。調査は、日本国内に在住する15~79歳の男女を対象にインターネットで行なわれ有効回答数は3000。
調査の結果、たすけあいの行動意識は、「人が困っていたら助ける」が81.9%。「人が困っていたら声をかける」75.4%、「困っている人がいたらよく気が付く」60.5%と続き、60代、70代は男女ともに9割前後が意識している。また、人が困っている時、8割前後の人が声を掛けたり助けたりすると回答。「ややそう思う」まで含めた数値で見ると、男性より女性、また年代が高くなるほど回答率が高くなる傾向があった。
自分が困っている時、人に助けを求める人は35.7%
自分が困っている時、人に助けを求めるかを聞いたところ、「よく求める」が6.2%。「やや求める」まで含めても35.6%で、6割以上の人が困った時でも人に助けを求めないという結果に。性年代別で見ると、30代以上は過半数が助けを求めない(あまり/まったく 計)と回答しており、特に男性はその傾向が高い。また、「あまり求めない」「まったく求めない」と回答した人にその理由を聞いたところ、「自分で解決したい」「迷惑をかけたくない」などが多く、次いで「恥ずかしい」「面倒」「信用できない」など。「面倒だから」との回答には、他人と関わることに対する面倒くささやその後のトラブルなどへの懸念などがみられた。
「見知らぬ人で困っている人を助ける」と回答した人は18.1%
最近1か月以内のたすけあいの行動について聞いたところ、「見知らぬ人で困っている人を助ける」は18.1%、「寄付」は13.7%、「ボランティア」10.2%。いずれも1~2割と低く、イギリスのチャリティー団体「Charities Aid Foundation(CAF)」発表の「World Giving Index 10th Edition」による日本のランキングの低さを反映した結果となった。
また、この質問で1か月以内に見知らぬ人で困っている人を助けたことがないと回答した人にその理由を聞いたところ、「そのような場面に出会わなかった」は87.2%、「そのような場面に出会ったが、助けなかった」は12.8%だった。
日常の中で目の前に困っている人がいたら、63.0%の人が「助ける」
日常の中で目の前に困っている人がいたら助けるか聞いたところ、63.0%が「助ける」と回答。しかし、30.7%の人が「どちらともいえない」と回答しており、約3人に1人は迷いがみられる。性年代別でみると、「助ける」は50代以上の女性が7割以上と高い傾向。また、「どちらともいえない」は若い世代ほど高く、20代、30代男性はいずれも4割近い回答率となった。
日常の中で、目の前で人が困っていても、助けない場合がある人にその理由としてあてはまるものを聞いたところ、「助ける余裕が自分にはなさそうだから」が最も多く46.1%。次いで「手助けの方法がわからないから」40.4%、「勇気が出ないから」29.8%なども挙がった。
社会がたすけあいにあふれていると思う人は40.1%
「社会がたすけあいにあふれていると思うか」聞いたところ、「そう思う」6.5%、「ややそう思う」まで含めると40.1%。性年代別での大きな差異はみられなかった。また、「たすけあいがあふれる社会」に共感できるか聞いたところ、「共感できる」19.9%で、「やや共感できる」まで含めると64.3%。年代が高くなるほど共感できる人がやや多くなる傾向にあった。
また、これからの社会においてたすけあいが必要だと思うか聞いたところ、「そう思う」は43.2%で、「ややそう思う」まで含めると85.8%。男性より女性、若い人よりシニア層がより必要性を感じているが、最も低い20代、30代男性でも「ややそう思う」まで含め7割以上と、高い数値となった。
日々色々な人に助けられていると思う人は61.3%
日々色々な人に助けられているか聞いたところ、「そう思う」17.1%。「ややそう思う」まで含めると61.3%。過半数の人は助けられていると実感している。どの年代でも男性より女性の方が5~10ポイント程度高い傾向がみられた。また、どうすればたすけあいが社会にあふれると思うか、と聞いたところ、多くの人が心だけでなく経済や時間などの「余裕・ゆとり(を持つ/があれば)」を挙げた。また、子供の頃から自然に身につけるための「教育」、「環境づくり」といった制度的な意見もみられる。心理面では「思いやり」、「優しさ」、「(他人や困っている人に対する)関心」「勇気」などのほか、「自分ゴト」をあげる人も多く、具体的なアクションとしては「声かけ」が多くみられた。
重要な記事
最新の記事
-
【青年大会特集座談会】国の礎「食」を支える自負を(2)京大藤井聡教授・田中均組合長・久保田治己氏2025年2月28日
-
【青年大会特集座談会】国の礎「食」を支える自負を(3)京大藤井聡教授・田中均組合長・久保田治己氏2025年2月28日
-
【米の食味ランキング】猛暑・残暑で西日本のランク落ち目立つ 徳島南部コシヒカリは初の「特A」2025年2月28日
-
【JA全国青年大会】JA青年の主張 最優秀賞に谷本弾さん(JAあきた北青年部)2025年2月28日
-
全農 政府備蓄米入札への応札方針決める2025年2月28日
-
(424)「米国農務省の長期見通し」雑感【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月28日
-
大谷翔平選手が「ファミリーマートおむすびアンバサダー」就任「ぼんご監修おむすび」新発売2025年2月28日
-
東北農林専門職大学、南東北クボタと「スマート農林業」で連携協定締結 山形県新庄市2025年2月28日
-
【役員人事】JA三井リース(4月1日付)2025年2月28日
-
「令和7年2月17日からの大雪」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年2月28日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」のJクレジットを媒介 農林中金2025年2月28日
-
農機の装備や販社連携、オンライン企画一体で農作業安全を推進 クボタ2025年2月28日
-
チラシやHP、SNSで農作業の安全を啓発 体験型研修も実施 ヤンマーアグリ2025年2月28日
-
安全装置を採用、機種別広報で農作業安全を啓発 三菱マヒンドラ農機2025年2月28日
-
農業女子プロジェクトや社外研修でも農作業安全を啓発 井関農機2025年2月28日
-
農業用窒素固定菌資材「エヌキャッチ」 キャンペーン ファイトクローム2025年2月28日
-
【役員人事】雪印メグミルク(4月1日付)2025年2月28日
-
飼料添加物メチオニン事業で伊藤忠商事と包括的販売提携 住友化学2025年2月28日
-
有機JAS認証取得 国産素材にこだわる有機ラーメン登場 コープ自然派2025年2月28日
-
鳥インフル 米ミシシッピ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年2月28日