農作業事故体験VR「田植機巻き込まれ・転落編」開発 JA共済連×農研機構2023年2月14日
JA共済連と農研機構は、農作業事故を当事者の視点から疑似体験する体験学習型プログラム『農作業事故体験VR』で、新たに「田植機巻き込まれ・転落編」を開発し、2月から提供を始めた。
「田植機巻き込まれ・転落編(約5分)」から「巻き込まれ事故」
農作業事故は年間約7万件発生していると推測され、特に死亡事故の発生割合は、建設業の約2倍、全産業の約9倍。農業者が安心して農業を続けられるよう、農作業事故への対策が喫緊の課題となっている。
JA共済連は、農作業事故の未然防止に貢献するため、過去の共済金支払データを活用して農作業事故の発生傾向を分析。農業をめぐる事情や農業機械の構造・操作等に詳しい農研機構の監修により、「乗用型トラクター転倒編」など発生頻度の高い事故場面を再現した5つのVRコンテンツを開発してきた。2020年4月から『農作業事故体験VR』として全国展開し、2022年4月に「脚立転落編」、「農用運搬機転倒・積み降ろし作業編」を追加。同8月にはVR体験用ヘッドセットを100台増設し計200台で運用している。
『農作業事故体験VR』は農作業安全研修会、農業祭や農機具展示会等のイベントで利用されており、体験者アンケートでは「実際に事故を体験せずに恐怖を味わえるため良い取組み」、「家族を巻き込んで農作業事故防止に取り組んでいきたい」など高く評価されている。
「補助作業者の転落事故」
新たに追加した「田植機巻き込まれ・転落編」は、田植機で多く発生する「準備・整備時の回転部への巻き込まれ、鋭部との接触事故」や「重し代わりに機体前部にのせた補助作業者が振り落とされる事故」を疑似体験できるコンテンツ。事故発生シーンのリアリティを追求し、具体的に原因と対策を解説しており、体験者が共感できる内容になっている。
重要な記事
最新の記事
-
日本人と餅【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第331回2025年3月7日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「コメ騒動」の原因と展望~再整理2025年3月7日
-
(425)世界の農業をめぐる大変化(過去60年)【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年3月7日
-
「とやまGAP推進大会」に関係者約70人が参加 JA全農とやま2025年3月7日
-
新潟県産チューリップ出荷最盛期を前に「目合わせ会」 JA全農にいがた2025年3月7日
-
新潟空港で春の花と「越後姫」の紹介展示 JA全農にいがた、新潟市2025年3月7日
-
第1回ひるがの高原だいこん杯 だいこんを使った簡単レシピコンテスト JA全農岐阜2025年3月7日
-
【スマート農業の風】(12)ドローン散布とデータ農業2025年3月7日
-
小麦ブランの成分 免疫に働きかける新機能を発見 農研機構×日清製粉2025年3月7日
-
フードロス削減へ 乾燥野菜「野菜を食べる」シリーズ発売 農業総研×NTTアグリ2025年3月7日
-
外食市場調査1月度市場規模は3066億円2019年比94.6% コロナ禍以降で最も回復2025年3月7日
-
45年超の長期連用試験から畑地土壌炭素貯留効果を解明 国際農研2025年3月7日
-
日本赤十字社のプロジェクト「ACTION!防災・減災」に参加 コープみらい2025年3月7日
-
健康増進へ野菜摂取レベルなど競う企業対抗企画 タキイ種苗が優勝2025年3月7日
-
フルーツピークス横浜ポルタ店2周年記念 いちごの超豪華パフェや感謝価格のタルト登場2025年3月7日
-
EVトラックの最適充電マネジメントシステムサービスを提供開始 グリーンコープ生協くまもと2025年3月7日
-
「金芽米」活用で市職員の花粉症予防・改善にチャレンジ 大阪・泉大津市2025年3月7日
-
台湾へのイチゴ輸出を本格化 JAかみましき2025年3月7日
-
道の駅「明治の森・黒磯」で「手塚さんちの長ねぎドレッシング」新発売2025年3月7日
-
鳥インフル 米デラウェア州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年3月7日