安定した給付財源を確保 JA全国共済会2023年6月9日
JA職員などの退職金原資の積立て事業を行っている(一財)全国農林漁業団体共済会(JA全国共済会)は6月8日に開いた2023年度第1回理事会で2022年度決算を承認した。
JAの事業利益に相当する「評価損益等調整前当期経常増減額」は、社債投資の強化で一定の利息収入を確保したが、年金保険配当金の大幅な減少の影響が大きく、前年度同期比6.6億円減の▲1.4億円となった。
JAの当期剰余金に相当する「当期一般正味財産増減額」は、欧米金融当局の積極的な利上げが継続し不安的な金融環境となったことで証券投資信託の評価損が増加し、前年度比15.3億円減の▲11.6億円となった。正味財産の額は503.5億円となった。
ただし、いずれも2022年度予算ではマイナス予算を策定しており、予算対比では「評価損益等調整前当期経常増減額」はプラス10億円、「当期一般正味財産増減額」はプラス15億円となった。
2023年度以降の給付財源となる給付還元安定財源は、5年間の最低必要額として算定していた158億円を上回る175億円となり、JA全国共済会は「安定還元に必要な額を確保することができた」としている。
総資産額は4975億円でJAの退職給付債務額の約50%に相当する。
JAの加入率(対象は39都府県)は94.8%。新規加入者は5802人、掛金収入は275億円だった。
退職者数は1万425人で退職給付金支給額は396億円だった。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日