早稲田大学で園芸療法の普及啓発イベントを開催 JA共済連2023年11月17日
JA共済連は、11月11日・12日の二日間、同連が早稲田大学社会科学総合学術院に設置する寄付講座「農とSDGsの実践」の一環として、園芸療法の普及啓発イベントを大分市のパークプレイス大分で開催した。参加した大分短期大学の学生たちは園芸療法・園芸福祉を五感で体感した。
同連と早稲田大学では、2012年度から2科目(講義型と現地実習型)の寄付講座を開講しており、複数県の地域大学と連携しながら、学生たちに農業と地域の関りなどについて学ぶ機会を提供している。今年度は新潟、静岡、三重、和歌山、愛媛、熊本、大分の各県を舞台に、"農"と地域の取り組み、SDGsとの関連について実践の中で学ぶ機会を提供した。
大分県では「農福連携」「園芸療法」に着目し、園芸療法の普及啓発を通じて地域の課題解決を目指すイベント「Welcome Garden2023」を開催したところ、県内の高校や自治体など30を超える地元企業・団体が協力・参加した。
子どもたちに大人気の「野菜の重さ当てクイズ」
会場では、学生たちが今年6月に現地実習で学んだ「JAグループおおいた」をはじめとする大分県内の農福連携の取り組みに関するパネル展示や、子どもたちに向けて野菜に興味・関心を持ってもらう試みの「野菜の重さ当てクイズ」、園芸療法としても用いられる卵の殻を装飾して観葉植物を植える"エッグマン"の制作、車いす体験など約20種類の展示ブースや体験ブースが設置され、多くの来場者で賑わった。
「車いす体験」を行う来場者
企画・運営に携わった講座受講生の早稲田大学人間科学部2年の岡村多恵さんは「お互いの大学が離れているのでSNSやオンラインを活用して密に連携を取り合い、情報共有するように務めた。このイベントを通じて自分自身、『農福連携』という言葉にしても、本講座を受講するまでは『障がい者』と『農業』という視点しか持ち得なかったが、そこに『園芸療法』や『グリーンケア』などの新たな知識が加わることで、世界が広がり、イベントの幅も広がった」と感想を述べた。
卵の殻を装飾してつくる「エッグマン」
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