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農作業事故をVRで体験 東京都立園芸高校で農作業安全授業 JA共済連2024年5月20日

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JA共済連は5月17日、東京・深沢の東京都立園芸高校で「農作業事故体験VR(仮想現実)」を使った農作業安全授業を開いた。

農作業事故VRを体験する生徒農作業事故VRを体験する生徒

授業は同校園芸科1年生が対象。農作業事故体験VRは、JA共済連と農研機構が共同開発した国内初の学習ツールで、トラクター、コンバイン、刈払機、脚立など、発生頻度と重症度が高い農作業事故をVR空間で擬似的に体験できる。

今回は1人1アイテムを体験した。刈払機での事故をVRで体験したグループでは「作業をしている人に、近づく前に声をかけることが大切」、「声をかけられたら、振り向く前に機械を止めることを習慣づけるべき」などの感想が出たほか、耕うん機の事故体験からは「慣れている自分なら大丈夫、という思い込みがあるのでは。これからは初めて使ったときのことを思い出すよう心がけたい」といった声が聞かれた。

JA共済連によると、農作業事故は年間約6万4000件、1日当たり約180件発生している。10万人当たりの死亡事故者数は建設業の約2倍となっている。

JA共済連は全国で農作業事故防止に向けて農作業事故体験VRを使った講習会を各地で行っており、同校では昨年も実施した。

一ノ瀬淳校長は「実習が増える前の1年生の初めにこの授業を行うことが大事。機械や道具の危険性を予見できることにVRは役立つ。教育的効果は大きい」と話している。

授業ではJAや全国連などJAグループの役割も説明し、JA共済連はこの日の授業のようにケガや病気の予防のために地域貢献活動を行っていることも紹介した。

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