農水省の中金検証会 外部理事、組織体制など報告書原案を議論 年明けに公表へ2024年12月17日
農林水産省が設置した農林中金の投融資・資産運用に関する有識者検証会の第3回会合が12月17日に開かれ、農水省が作成した報告書原案を議論した。
農林中金の投融資・資産運用に関する有識者検証会(写真は9月27日の第1回会合)
11月25日の第2回会合で座長の川村雄介(一社)グローカル政策研究所代表理事は事務局の農水省が報告書原案を作成して提示することを提案し了承された。
報告書は、これまでに委員から指摘された7項目に即して検証結果が記述されている。
今回の検証会設置の要因となった資産運用については「金利上昇が長期間継続したにもかかわらず、機動的な売却ができなかったなど、組織体制が十分機能しなかったのではないか」との意見を踏まえ、▽運用損失と組織体制(理事会・ポートフォリオ・マネジメント会議、統合リスク管理会議)についての検証結果のほか、▽理事の専門性、▽外部理事の必要性、▽外部ファンドマネージャーなど市場運用担当者、▽運用先のリスク分散について報告がまとめられている。
そのほか▽農業や食品産業向けなど農林中金による投融資、▽農協系統による農業・食品産業向け融資が報告書の項目となっている。
会合ではこれら7項目の記述について修正や追加などを求める意見交換を行い、最終的な修正は座長に一任することを了承した。
報告書原案は非公表。来年1月下旬に第4回会合を開き、座長が修正案を示し議論する。その後、公開される。
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