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林業用安全装備品の購入費用助成 2025年度を募集 農林中金2025年3月17日

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農林中金は林業の労働安全性向上を目的とした「林業労働安全性向上対策事業」で2025年度の募集を実施する。労働安全対策に取り組む森林組合等を対象に、安全装備品の一部購入費用を助成している。

林業従事者が使用し、1年を目途に消耗・買い替えを要する装備・用品で、直接的な労働安全性の効果が認められるものに限定して3割助成する。助成対象は①一定の防護機能を有する安全装備品②熱中症対策商品(ファン付ジャケット等が対象、インナー類は助成対象外)、防虫・防獣用品③割賦利用対象商品。募集期間は上期が4月1日~30日、下期は9月1日~30日。2026年度以降の継続は2026年3月をめどに通知する予定だ。

労働者死傷病報告及び総務省労働力調査によると、林業における産業別死傷年千人率(千人あたりの死傷者数)は、22.8人(2023年度時点、全産業平均の約10倍)と著しく高い水準にあり、林業従事者の確保のためにも労働安全性の向上は必須の課題となっている。

2015~2023年度の9年間で助成は合計4266件、7億700万円実施した。実施前(2014年度)との比較でチェンソー等の起因による「切れ・こすれ」事故件数は195件減少。2019年8月からは下肢防御衣の着用が義務化され、当事業のニーズが一層高まっている。林業における労働災害の発生率(死傷年千人率)は低下傾向だが、全産業との比較では高い水準にあり労働災害発生件数の抑制は森組系統にとって喫緊の課題となっている。

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