JA共済連が新3カ年計画 協同の力で組合員・利用者との関係強化へ 令和7年度は新展開のスタートに2025年3月18日
JA共済連は3月18日に開いた臨時総代会で令和7~9年度の3カ年計画と令和7年度のJA共済事業計画を決めた。3カ年計画では「組合員・利用者とともに歩み続けるJA共済~協同の力で広げる安心の輪~」をスローガンにする。初年度は国連の国際協同組合年であるとともに全共連創立75周年を迎えることもあり、新たな四半世紀に向けた新展開のスタートと位置づける。
3カ年計画の基本的な考え方は二つ。一つは、いかなる事業環境においても、協同組合組織としての社会的責任を発揮し、JA共済事業の使命を果たすために、共済事業のすべての活動において「組合員・利用者本位の事業運営」を基調として取り組むこと。二つ目に、協同組合の活動と事業を通じて、総合事業機能を発揮した「組合員・利用者との関係強化・仲間づくり」を実践し、組合員・利用者の豊かなくらしと活力ある地域社会の実現に貢献し続けること。重点取り組み事項としては①保障・サービス提供などの深化②事業推進体制などの再構築③農業・地域社会の持続的発展への貢献を挙げる。
保障・サービス提供では第30回JA全国大会決議も踏まえて、総合事業機能を発揮し、JAグループの垣根を越えて一体となった接点づくり・関係強化に取り組む。特に組合員・利用者に"寄り添う"活動の浸透に注力する。コロナ禍を経てニーズや生活スタイルが多様化していることに対応し、最適な保障やサービスを提供する。
事業推進体制では、全国的にJA職員数の減少があることを踏まえ、LAや窓口業務のスマイルサポーターが推進活動に専念し、専門性を発揮できる質の高い推進体制に転換する。人材育成や職場の活性化に取り組みながら、デジタル技術による情報活用の高度化に取り組む。また、JAグループでは職員のES(従業員満足)調査を実施しており、これを起点としたエンゲージメントの向上も支援する。
農業・地域社会への貢献では、子育てや防災といった社会課題解決への取り組みの強化を通じて、JAのファンを拡大、仲間づくりにつなげる。農業支援ではJAが実施する各種イベントへの情報提供や、担い手となる若者へのSNSを通じた広報活動などを強める方針だ。
【令和7年度の共済種類別の契約高予定】
7年度に目指す新契約高の主なものは、生命万一保障(保障共済金額)2兆9529億円、生存保障は医療(治療共済金額)408億円、介護(介護共済金額)2447億円、認知症共済(認知症共済金額)504億円、建物更生(保障共済金額)は7兆9306億円、自動車共済(元受共済掛金)3395億円など。
重要な記事
最新の記事
-
JA共済連が新3カ年計画 協同の力で組合員・利用者との関係強化へ 令和7年度は新展開のスタートに2025年3月18日
-
備蓄米 政策効果なければ追加放出 江藤農相2025年3月18日
-
備蓄米放出でも消えぬ不足感(下) 米不足の恐れ、昨年より早く 「需給見通し」外れる背景は2025年3月18日
-
10月限がストップ安になったコメ先物市場【熊野孝文・米マーケット情報】2025年3月18日
-
風味豊かな落花生 たばこの輪作で栽培広がる JAはだの2025年3月18日
-
信州・中野はきのこ王国 トップクラスの生産量と品質誇る JA中野市2025年3月18日
-
出荷できないリンゴ活用 濃厚な甘さととろける口どけ JAながの2025年3月18日
-
鈴生と津田物産がJ-クレジット活用で協業 "温室効果ガス実質ゼロ"米づくりを拡大へ 農林中金がマッチング2025年3月18日
-
経営を可視化し事業拡大やJAとの関係も強化 担い手コンサルコンペティション 農林中金2025年3月18日
-
陸上養殖「おかそだちサーモン」販売店舗を一部変更 コープデリ2025年3月18日
-
栃木県に「コメリハード&グリーン岩舟店」3月29日に新規開店2025年3月18日
-
山形県南エリアに「農機具王 山形上山店」4月1日オープン2025年3月18日
-
埼玉県 3年連続で「プレミアムいちご県」に認定 日本野菜ソムリエ協会2025年3月18日
-
健康診断・血管年齢が気になる人へ「血管サポートヨーグルト」新発売 協同乳業2025年3月18日
-
TNFD事務局が日本担当設置し栗野佳子氏が着任 TNFD日本協議会2025年3月18日
-
三井化学グループ、インドにコーティングテクニカルセンターを設立2025年3月18日
-
【人事異動】エス・ディー・エス バイオテック(4月1日付)2025年3月18日
-
米粉のグミ「もちきゅあ」和グミとしてリニューアル発売 三幸製菓2025年3月18日
-
農泊総合情報プラットフォーム「FARM STAY Japan」公開 日本ファームステイ協会2025年3月18日
-
鳥インフル ネブラスカ州、メイン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年3月18日