金融共済:年頭あいさつ2015
市川 幸太郎 氏(全国共済農業協同組合連合会 経営管理委員会会長)2015年1月1日
平成27年の年始にあたり、JAグループから農業協同組合新聞・JAcomに寄せられた年頭のごあいさつを紹介します。
地域に根ざして事業展開
平成27年の年頭にあたり、ご挨拶を申しあげます。
はじめに、JA役職員、関係者の皆さまには、日頃からJA共済の事業活動に熱心にお取り組みいただいておりますことに心よりお礼を申しあげます。
平成26年は、例年に増して豪雪、台風、土砂崩れ、噴火、地震等による自然災害が相次ぎました。被害を受けられた皆さまに心よりお見舞い申しあげますとともに、一日も早い復旧をお祈りいたします。
さて、わが国の経済状況は、平成26年4月の消費増税による個人消費の押し下げなどにより、景気に対する先行き不透明感が強くなっています。
日本の農業を取り巻く環境も、農業者の減少や農業従事者の高齢化の進行、耕作放棄地の増加等、厳しさを増しており、米価の下落や、TPP交渉の行方次第では外国産農産物のさらなる輸入増加が懸念されるなど、生産現場では大きな不安と混乱が広がっています。
このようにJA・JA共済を取り巻く環境は依然として厳しい状況ではありますが、いかなる事業環境下にあっても、私たちには組合員・利用者に最良の保障・サービスを提供し、永続的に共済責任を全うするとともに、地域社会へ貢献していくという使命と責務があります。
JA共済では、「平成25年度から27年度 JA共済3か年計画」において、「次代へつなぐ地域の絆【?】もっと安心、もっと信頼されるJA共済をめざして【?】」をスローガンとして、[1]地域密着の事業推進、[2]契約者・利用者満足度の向上、[3]連合会改革の実行の3点を柱とし、JAと連合会が一体となった事業機能の強化に取り組むこととしています。
第1の「地域密着の事業推進」では、「フェイス・トゥ・フェイス」の対応により、組合員・利用者に万全の保障を提供します。このために、地域特性に応じた支店別推進方策をとりまとめたエリア戦略を展開し、JAと連合会が一体となって、組合員・利用者との信頼関係の強化と次世代層等のニューパートナーの拡大を図ります。
第2の「契約者・利用者満足度の向上」では、地域密着の事業推進と合わせ、「便利な手続き」、「迅速な事務処理」を実現することにより、契約者・利用者の満足度の向上を追求します。
第3の「連合会改革の実行」では、JA指導・サポート機能の強化に取り組みます。このJA指導・サポート機能の強化に経営資源を注力するため、県域を越えた機能集約によって効率化を図るなど、抜本的な連合会の組織改革を進めます。
平成27年度は、「平成25年度から27年度 JA共済3か年計画」の最終年度にあたり、同計画において掲げた各種目標の必達に向けて、これまでの達成状況や課題を踏まえ積極的に取り組んでまいります。
また、JAグループの自己改革において、共済事業については、「事務合理化・効率化によりJAの事務負担の軽減を図る」旨を盛り込んでいます。具体的には、現在、取り組んでいる新事務手続きの導入に加え、仕組みの簡素化やこれを実現する電算システムの再構築を着実に実践し、JAの事務負担を軽減してまいります。
JA共済は、事業開始から60年余り、しあわせの輪を広げるべく事業活動を展開してまいりました。これからも、「みんなで助け合う」という理念のもと、地域に根ざして、組合員・利用者の皆さまに「安心」と「満足」をお届けできるよう努めてまいりたいと存じますので、皆さま方には引き続きご理解・ご協力を賜りますようお願い申しあげ、新年のご挨拶とさせていただきます。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】チュウゴクアミガサハゴロモ 県内で初めて確認 埼玉県2024年11月5日
-
【特殊報】二ホンナシに「ニホンナシハモグリダニ」県内で初めて確認 佐賀県2024年11月5日
-
【注意報】トマトに「トマト黄化葉巻病」 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年11月5日
-
肥料費 28%増 米生産費 8年ぶりに10a13万円台 23年産米2024年11月5日
-
9割方が成約したクリスタルの取引会【熊野孝文・米マーケット情報】2024年11月5日
-
愛媛で豚熱 国内94例目 四国で初2024年11月5日
-
「ちんたいグランプリ2024」で準グランプリ受賞 ジェイエーアメニティーハウス2024年11月5日
-
生産量日本一 茨城県産「れんこん」30日まで期間限定で販売中 JAタウン2024年11月5日
-
「秋のまるごと豊橋フェア」7日から全農直営飲食店舗で開催 JA全農2024年11月5日
-
SAXES乾燥機・光選別機向けキャンペーンを実施 分析サービス「コメドック」無料お試しも サタケ2024年11月5日
-
中古農機具の買取販売専門店「農機具王」決算セール開催中 リンク2024年11月5日
-
ニッポン全国めん遊記「冬・年越しそばを噛みしめて」160人にプレゼント 全乾麺2024年11月5日
-
【人事異動】J-オイルミルズ(11月1日付)2024年11月5日
-
「起農みらい塾」食のイベント会場で学びの成果を披露 JAグループ広島2024年11月5日
-
グループの特例子会社2社を合併 クボタ2024年11月5日
-
病害虫対策を支援 農業向けアプリ「FAAM」をアップデート 11月中旬に配信2024年11月5日
-
乳の価値再発見「ジャパンミルクコングレス」最新のミルク研究を発表 Jミルク2024年11月5日
-
日本酒を鍋料理と合わせて楽しむ「鍋&SAKE」キャンペーン実施 日本酒造組合中央会2024年11月5日
-
宅配インフラ活用 家に居ながらフードドライブに協力 パルシステム千葉2024年11月5日
-
草刈りは手放しで AI+自律走行「MAIRAVO」コンセプト機発表 オカネツ工業2024年11月5日