国産麦類のかび毒調査 すべて基準値以下2013年1月23日
農水省は1月21日、「平成21?23年度国産穀類のかび毒含有実態調査」結果を公表した。厚労省の定める暫定基準値を超えるかび毒を含む小麦はなかった。
調査は21?23年産の小麦、大麦に含まれるデオキシニバレノール(DON)とそのアセチル体、ニバレノール(NIV)とそのアセチル体、ゼアラレノン(ZEN)と、20年産で1年間貯蔵した後の米と小麦に含まれるオクラトキシンA(OTA)を調べた。
その結果、3年間通じたDONの含有濃度の最大値は小麦で0.54mg/kg、大麦で1mg/kg、NIVは小麦で0.52mg/kg、大麦で0.55mg/kg、ZENは小麦で0.13mg/kg、大麦で0.14mg/kgだった。OTAはすべての試料で定量限界(0.00017mg/kg)以下だった。
小麦のDON暫定基準値は1.1ppm(1.1mg/kg相当)で、そのほかのかび毒については暫定基準値の設定はない。
農水省ではこの結果を使って、かび毒ごとに麦を主原料とする加工食品の日本人1人あたりの摂取量を試算し、国際機関が定めた耐容摂取量に占める割合などを解析する。
DON、NIV、ZENについては引き続き調査をするが、OTAについては過去の調査でも定量限界に満たない濃度だったことから、調査を終了する。
◇
これらはすべてトリコテセン類かび毒で、赤かび病の病原菌であるフザリウムから産生され、人が食すと急性食中毒などを引き起こす。日本では麦の生育後記に雨が多いため、赤かび病が蔓延しやすい。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日